2022年4月15日(金)、尾道市長江口近くの薬師堂通りにオープンされた『鮨 やくしどう』さん。
カウンター7席で完全予約制、昼夜とも店主おまかせコースのみという、尾道では珍しいスタイルのお鮨屋さんです。

日本各地から取り寄せられた旬のネタ、『尾道造酢』さんの赤酢がきいたシャリ、お鮨に合う日本酒。
ゆったり流れる時間とともに楽しみたい新店、ご紹介しますね。
鮨 やくしどうのメニューは?
昼夜とも「店主のおまかせコース」のみで、完全予約制。
昼:5,000円
夜:15,000円
(飲み物別)
鮨 やくしどう、ミホが食べたのは?


今回は、尾道市向島『大平交通』さんプレゼンツ「やっぱ広島じゃ割 地域観光支援分 第3弾」プランを使わせていただきました。8,000円相当のコースが4,000円(+2,000円のクーポン付)。ありがたい!

指拭き、おしぼり、ナフキン、マスクケース、お箸と箸置き。

まずは、ビールでかんぱーい♪

2種のガリは、赤酢漬け、塩漬け。酸味と塩気のコントラストがきいていて、お酒のアテにもピッタリ。
青森県産の岩もずくは、粘りが強くてシャキッとした食感が新鮮。美味し~ぃ!

この日のマグロは、和歌山県那智勝浦産。

マグロのサクを一太刀で引いて切り、食べやすいよう隠し包丁を入れる繊細な技。
目の前で拝見できるのは、眼福ですねぇ。

口内でとろける中トロ、ふわりほどけるシャリ。うわぁ、嬉しくて目尻が下がっちゃう。
シャリに関しては、こぶりな大きさ、ふわりとした握り加減、赤酢の酢加減、ほんのり温かい温度加減、すべて好み。
ネタは木箱、シャリは木桶の本格派。松原大将の矜持を感じます。

「日本酒のリストはありますか?」とお聞きしたら、「リストは作ってないんですが、色々揃えてます。よかったらペアリングでお出しできますよ」とのこと。なんと嬉しい、はい、お任せします。
雲のような丸みを持つグラスは、なんと日本酒専用なのだそう。可愛い、うちにも欲しい。

1杯目は「弥助 芳醇辛口 純米吟醸 日高見」。スッキリした飲み口のなかにコクがあり、お米の旨みが膨らみます。
蔵元の社長さんが大のお鮨好きで、「鮨に合う酒を」と開発されたものだそうです。『弥助』は花柳界では鮨の隠語なんですって。
蔵 元:平孝酒造
生産地:宮城県石巻市
使用米:宮城県産蔵の華

柚子が爽やかに香る、赤身のヅケ。

五島列島のシマアジ。
6日間寝かせることで、ねっとり濃厚な味わいに仕上がっています。
上にのせてあるのは、ネギ、大葉、生姜の「青薬味」。大葉の清涼感が素敵。

地元の天然鯛。
先程のシマアジとは対照的に、こちらは締めたて。歯をはね返してくるほどの、ぷりっぷりな弾力。
淡白な白身に薬味も使われていないので、赤酢の風味をダイレクトに感じます。

ガリ2種も美味しくて、おかわりをいただいちゃいました。2種とも、日本酒のアテに最高です。

炭火で焼かれているのは、とても肉厚な貝柱。

ちょっと待って。この香りだけで日本酒呑めちゃう。

お醤油と七味をまとって登場。

磯の香りたっぷりなパリパリ海苔でくるみ、海の恵みに感謝しつついただきます。はぁぁ、幸せ。

こりゃ日本酒が進んじゃいますよ。

2杯目は「多賀治 純米雄町 無濾過生原酒 限定直搾り 2021BY」。
この日数杯いただいたなかで、一番好みでした。ほんのり舌に感じる微発砲、生原酒ならではの芳醇な旨み。
蔵 元:十八盛酒造
生産地:岡山県倉敷市
使用米:岡山県産雄町100%

サクラマス 生姜のせ。
甘みととろみがあるサクラマスを生姜がキリリと引き締めて、絶妙なバランス。

ハリイカ 塩とすだちで。
しっかりした歯ごたえとねっとり感が同居するハリイカ、赤酢のシャリと合いますねぇ。
松原大将の「お刺身で美味しいイカと、鮨で美味しいイカは違うんですよ。鮨にはハリイカが合います」に、納得。
塩は香川県三豊市で生産されている「満月の塩」。満月に海水を汲み上げて作られる「満月の塩」、以前から気になっていたので、ここで出会えて嬉しい。



お鮨の写真撮り忘れた!
脂がのって美味しいイサキ、生姜のせ。

カワハギ 肝のせ。
身の締まった白身と濃厚な肝。お刺身でいただくことが多いけれど、お鮨でいただくのも最高ですね。

まぁるい器は、

蟹の茶碗蒸し。

シルキーな舌触りで、品のいいお出汁が香る茶碗蒸し。

3杯目は「信濃国 旧上高井 Sogga pere et fils 2021 Riz Sake Naturel」(ソガペールエフィス)。
ワイナリーで造られる希少な日本酒は、上品かつ華やかで、優しい味わい。

蔵 元:小布施ワイナリー
生産地:長野県上高井郡小布施町
使用米:長野県産美山錦100%使用

モサエビ(クロザコエビ)。
「幻の海老」といわれる日本海の海老を、尾道でいただけるとは!

これまた日本海の高級魚、ノドグロ。
炙りの香ばしさも加味されて、たまらんですねぇ。

玉子焼き。

シャリをくるんで焼かれた玉子焼きに、イクラのせ。嬉しい、イクラ大好き。

お味噌汁も。

赤出汁ではなく、優しいお味のお味噌汁。

「大号令 雄町60 純米吟醸 無濾過生原酒」。
村上杜氏さんは竹原市『竹鶴酒造』などで修業を積まれ、『馬上酒造』の杜氏に就任されたそうです。

蔵 元:馬上酒造
生産地:広島県安芸郡熊野町
使用米:雄町

じゃ割特別プラン、無添加の雲丹!

「柔らかいので気を付けて。ミホさん、はい、どうぞ」
男前の大将から手渡しされると、美味しさが2~3割上がる気がしますね。

あぁ、美味し~ぃ!
お鮨も日本酒のペアリングもおもてなしも素晴らしく、いい時間を過ごさせていただきました。
大将、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
夜のコースではおつまみが色々登場するのだそう。15,000円はちょっと勇気がいる価格帯だけど、奮発して夜にも伺ってみたいなぁ。
鮨 やくしどう、雰囲気や接客は?

お店があるのは、長江口の南、薬師堂通り。
江戸時代には島根県の石見銀山から北前船へと銀を運んだ、「石見銀山街道」としても知られています。


ちょっとドキドキしながら、店内へ。

オープン祝の胡蝶蘭や熨斗がずらり。いっとくグループさん、松原大将への期待が伺えますね。

カウンターは、全7席。

シックでスタイリッシュな内装に見惚れます。
カウンターは7席のみですが、実は奥に4人までの個室があるんですって。4人以内の接待や会食に重宝しそうですね。
以前は『由良や』さんだった名残も、生簀や階段に感じられますよ。
「やっぱ広島じゃ割」が5月末まで延長になるので(G.W期間中は除く)、『鮨 やくしどう』さんのお得プランも継続されると思います。
気になってる方、ぜひぜひ大平交通さんのお得プランを利用して、行かれてみてくださいね。(※5月プランはまだ公開されていません)
専用駐車場はありませんが、近隣にコインパーキングが多数あります。
『鮨やくしどう』さんに関するブログ記事はコチラ♪
店舗情報
鮨 やくしどう
〒722-0034 広島県尾道市十四日元町3-25
電話:0848-38-1116
Instagram:https://www.instagram.com/sushi_yakushidou.onomichi/
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