2018年9月11日に念願の四国八十八ヶ所巡礼をスタートし、『十楽寺』『熊谷寺』『法輪寺』から『切幡寺』へ。
最澄と空海の生涯を描いたハイスケールマンガ『阿・吽』(byおかざき真理)にハマって以来、空海の軌跡を辿ってみたくて仕方がなかったのです。
自然豊かな参道(山道)を、本堂目指して333段の石段と坂道を登ってゆくタフなお寺さん。
『切幡寺』参拝について、ご紹介しますね。
目次
得度山 灌頂院 切幡寺 参拝
山門の奥に、駐車場があります。
『9番札所 法輪寺』からの道は、住宅街の狭い道が多く、更に県道139号線から山門までは離合が困難な細い道が続きます。こちらは自分の運転では行けないなぁ。
※足腰が弱い方は本堂近くまで車で登れます。
事前に納札に参拝日・住所・氏名を書いておきましょう。デザインによっては願い事を書く欄もあります。
輪袈裟をかけ、必要なものが入った山谷袋をななめがけにして、いざ参拝。
※必要な持ち物などについてはコチラの記事を。
山門
「お邪魔します」と合掌、一礼してから、山門をくぐります。
山門奥の駐車場に停車したため山門の写真はないのですが、駐車場からはちょっとした登山を予感させる参道が続きます。
小川のせせらぎに癒されるぅ~!
本堂へは、333段の石段を登ります。ひぇぇ。
少し息が上がってきましたが、まだ残り234段!
空気が澄んでいて心洗われますが、足腰に自信がない方は境内近くまで車で行かれたほうがいいかも。
女やくよけ坂。
男やくよけ坂。ここを登り切ったら本堂です。
中門
『切幡寺』には、中門はありません。
本堂
手水舎(手洗い所)で両手を洗い、口をすすぎます。お作法は神社と同じ。
手水舎でのお作法が気になる方はコチラ。
献灯(ろうそく)。次の人のことを考えて、なるべく上の段(奥)に置きましょう。
ろうそくの火でお線香に火をつけ、献香(お線香)。このときも、なるべく奥の方から立てましょう。もらい灯明(人のろうろくから火をもらう)はしないほうがいいとのこと。
納札を納め、お賽銭を入れ、礼拝し、お経を奉納します。
お経をすべて唱えるのは大変なので、開経偈(かいきょうのげ)を一返、般若心経を一巻、各札所の「本尊真言」を三返、光明真言を三返、お大師さまの「ご宝号」(南無大師遍照金剛)を三返または七返、「回向文」を一返唱えるといいよ、と教えていただきました。
読経は他の人の迷惑にならないよう、端に寄りましょう。
「まるっきり読めん!」と焦っていたお経ですが、7回目となると少~し慣れてきたかな。
『真言宗醍醐派 妙見山 明徳寺』(尾道市因島三庄町)のご住職の奥様、うめちゃんこと佳子さんが、隣で流暢に唱えてくださるのが本当にありがたい。
大師堂
大師堂へ。大師堂の右に、修行大師像。
本堂と同じように、献灯、献香を行います。
納札を納め、お賽銭を入れ、礼拝し、お経を奉納します。
大師堂での読経(勤行)は、「ご本尊真言」は省略します。
納経所
お納経(ご朱印)、御本尊御影をいただきます。お納経は300円。御本尊御影は無料でいただけます(カラーのものは200円)。
お納経。
御本尊御影。
他にも
国の重要文化財「切幡寺大塔」。
大塔へ行くには、更に急石段。ひぇぇ。。。
「え?これが大塔?」と思いましたが、こちらは不動堂。大塔へは、もう少し石段が続きます。
こちらが「切幡寺大塔」。
重厚感のある立派な塔に圧倒されます。
豊臣秀頼が大阪住吉神宮寺へ寄進したものを、1874年に移築したそうです。
蜂須賀家が偲ばれる蜂須賀桜。
大塔前に広がる徳島平野と吉野川が美しい!
得度山 灌頂院 切幡寺 情報
古く、この山麓に機を織る乙女がいた。ここで修法していた弘法大師は、結願の7日目、綻びた僧衣を繕うために布切れを所望された。乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出した。大師は、この厚意にたいへん感動し、「何か望みはないか」と尋ねた。乙女は、「父は都で薬子の変に関係して島流しとなり、母は身ごもっていたが、男の子が産まれればその子も咎を受ける。どうか女の子が産まれるようにと、清水の観音様に祈願し、やがてこの地に来て産まれたのが私です」といい、「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りし、わたしも仏門に入って精進したい」と願いを告白した。
大師はつよく心を打たれ、さっそく千手観音像を彫造し、乙女を得度させて灌頂を授けた。乙女はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身した。大師は、このことを時の嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられる。
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページより。
読み方: とくどざん かんじょういん きりはたじ
宗 派: 高野山真言宗
本 尊: 千手観世音菩薩
開 基: 弘法大師
創 建: 弘仁年間(810〜824)
真 言: おん ばざらたらま きりく
住 所: 〒771-1623 徳島県阿波市市場町切幡字観音129
電 話: 0883-36-3010
駐車場: 山門奥に普通20台
午前7時〜午後5時・無料
宿 坊: なし
四国八十八ヶ所霊場会
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ
http://www.88shikokuhenro.jp/
お遍路を始めたきっかけ、用意すべきもの
・四国八十八箇所とは?
・私がお遍路を始めたきっかけ
・初めてのお遍路に向けて準備すべきもの
こちらの記事にまとめています。
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注意点
御本尊他、撮影禁止のお寺が多いので、写真撮影をする場合は気を付けましょう。