「鍋」を愛する人々が、尾道市で毎月1回、月替わりの鍋を楽しむ尾道鍋研究会。
2020年1月例会は、新年恒例「幸せを呼ぶふくコース」。
場所は尾道鍋研究会としては3回目の、向島『居酒屋せいちゃんち』さん。
夢のように美味しかったふぐ料理&プレミアム日本酒の数々、ご紹介しますね。
2020年1月例会お料理ラインナップ
せいちゃんちの、ふぐコース!
まずは、ビールでかんぱーい♪
2020年も、尾道鍋研究会、盛り上がっていきましょう!
本日のつきだし。南蛮漬け、タコと菜の花の酢味噌、手毬寿司、なまこ酢、小海老唐揚げ、煮凝り。これはのっけから、日本酒が欲しくなりますね。
ほんのりフルーティーだけど、ドライでスッキリした飲み口「メガネ専用 特別純米酒」。全員メガネの蔵人によって造られたそうです。
蔵元:萩野酒造
生産地:宮城県栗原市
使用米:美山錦
なんといっても、ラベルのインパクトがすごい!視力検査キットまで付けているのがなんともユニーク、美味しいうえに遊び心満載でいいですねぇ。
白子のすり流し 茶碗蒸し風 いろいろ皮のあんかけ。
ねっとりクリーミーな白子に、品のいいお出汁がしゅんでいと旨し。
しっかりした旨みとキレのよさはさすが「カモキン」、「賀茂金秀 辛口特別純米 生酒」。
蔵元:金光酒造
生産地:広島県東広島市黒瀬
使用米:雄町、八反錦
映えるてっさ(ようたが盛り込み!!)、5人前。
少し厚めに切られたてっさ(ふぐ刺し)の美しいこと。
梅や新鮮野菜で彩られ、まさに「映えるてっさ」ですね。
鮫皮、とおとうみ、身皮も、たっぷり盛られています。
ポン酢は、せいちゃんち自家製「みかんポン酢」。みかんの甘みとほのかな酸味が、淡白なふぐの白身とよく合います。
お米の味わいをしっかり感じられる「純米吟醸 美穂」。「みほ」でなく「びほ」と読む日本酒は、女性杜氏今田美穂さんが醸しておられます。
大きく「美穂」と書かれたラベルが嬉しくて、20年ほど前から御礼品などに愛用させていただいてるんですよ。『せいちゃんち』で出会えるとは嬉しい。
蔵元:今田酒造本店
生産地:広島県東広島市安芸津町
使用米:山田錦、一般米
ふぐの天ぷら 自家製カラスミ。
さっくりした衣の中にふぐの旨みが閉じ込められていて、そこへカラスミ独特の風味がパンチをきかせてくれます。うっわ、美味しい。
「カラスミを追加オーダーして、日本酒のアテにしたいね」と発言する人多数でした。
ふぐカマ焼き 白こうじ漬け。
麹に漬けることでふぐの旨みが凝縮され、味わい深い。焼き目の香ばしさも加わって、これまた日本酒泥棒な逸品。
ふぐといえば、はずせませんよね、ひれ酒。
甘くて香ばしいひれ酒、大好物です。
てっちり(ふぐ鍋)のお出汁登場。
ふぐの前に、レタスしゃぶしゃぶ。ここで一同、お出汁の美味しさにのけぞります。このお出汁にふぐを入れたら、どうなっちゃうんでしょう。
肉厚なふぐが、どっさり。
特等席、生口島(瀬戸田)の名店『日本料理まきの』牧野大将と同じテーブル。
尾道鍋研究会は基本セルフサービスなのですが、牧野大将と一緒だと、熟練の技でお鍋を仕切ってくださるのです。
基調部位、うぐいす。
しっかり身の締まったふぐに、柔らかなミカンポン酢が素晴らしく美味しい。薬味は、もみじおろし、ねぎ、レモン。
驚きのプレミアム日本酒登場!
「クリスマスもシャンパンやワインでもなく、ぜひ最高級の日本酒で過ごしていただきたい!」という新政酒造 佐藤祐輔社長の思いが強く込めらた、「新政 NO.6 X-mas type Spark」。
口に含む前に、豊かな香りにうっとり。フルーティーかつ華やかで、女性ホルモンがたくさん出そうな幸福味。
蔵元:新政酒造
生産地:秋田県秋田市
使用米:秋田県産あきた酒こまち100%
ふぐの旨みが加わったお出汁で、お野菜とお豆腐をいただきましょう。
お料理も日本酒もあまりに美味し過ぎて、満腹中枢が破壊されちゃったかも。
これまた超貴重な、「新政 亜麻猫 十周年記念酒」(あまねこ)。数量限定のため「値段がつけられないお酒」といわれているそうです。
適度な酸味と旨みがふわりほどける味わいは、まるで白ワイン。
蔵元:新政酒造
生産地:秋田県秋田市
使用米:秋田酒こまち(秋田市河辺鵜養地区)
『猫の10歳を人間の年齢に換算いたしますと、ネット検索の結果56歳ということでした。松本人志と同い年です。残念なことに、けっこうなおっさんです。発売初年度は初々しくキレキレの味わいだった亜麻猫も、グレたり改心したりしながらも成長し、直近のシーズンではなんと全量オーク樽貯蔵となりました。まさに初老の色気を撒き散らすダンディな雄猫と化した「亜麻猫」よ。これからも全国の飼い主のもとでその憂いを癒やし、喜びを分かち合うのだ。そしてときに期待を裏切り、前触れもなく引っ掻くがいい。勝手気ままに世評を気にせず、清酒の世界に神出鬼没せよ「亜麻猫」!』(亜麻猫10周年記念酒 裏ラベル)
〆はふぐ雑炊。
絶品お出汁にふぐと野菜の旨みが加わったとくれば、参加者全員が唸る美味しさになること間違いなし。
いつまでも味わっていたい。永遠にわたしの口中にいてほしい。
素晴らしいふぐコースでございました。
口当たりが柔らかで、燗酒にしても美味しそうな「誠鏡 純米辛口 番外品」。
蔵元:中尾醸造
生産地:広島県竹原市
使用米:広島県産米
デザートまでいただいて、ごちそうさまでした。
期待満々で伺いましたが、その期待を遥かにこえる美味しさでした。
せいちゃん&スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
せいちゃんちの店内、雰囲気
「旨し楽し」まさにそのとおり。いつ伺っても活気があって美味しくて、心も胃袋も満足させていただける名居酒屋です。
カウンターとお座敷があるので、おひとりさまから大人数まで幅広く利用させていただけますよ。
『せいちゃんち』の記事一覧はコチラ。
せいちゃんち お店情報
居酒屋せいちゃんち
尾道市向島町田尻5423
電話:0848-44-2258
https://seichanchi.com/