よくある断捨離本とは明らかに一線を画すといいますか、経済評論家でいらっしゃる勝間和代さんならではのロジカルな思考に基づいた、お片付けが進みまくる一冊です。
「物が増えて困る」「物が捨てられない」「収納が足りない」と悩んでいる方は、解決へのスカッとした道筋が見えてくるのではないでしょうか。
「断捨離」にあまり興味を持てなかったわたしが、ゴミ袋20袋分ほどの物を処分するきっかけを作ってくれた本。
「2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム」、ご紹介しますね。
目次
はじめに
(汚部屋の原因は)セックスしていないし、愛が満ち足りていないからよ。だから、ものに頼るし、ものが片付けられないの
汚部屋に対する衝撃的な指摘をカウンセラーさんから受けたという勝間和代さん。
勝間さんが47歳にして、「断捨離」で手に入れた新しい人生とは?
ワックワクで読み進めていきましょう。
第1章:私が「断捨離」に目覚めた理由
5台のオートバイと10台近くある自転車が引越のネック
経済力のある勝間さんだからこその資産ともいえますが、好きなものっていつの間にか増えて、場所と手間をとっているのは万人共通ですよね。
「ものの処理の先送り癖」
不要になったものやまだ使えるかもと取っておいてあるもの、いただきものなどをため込んでしまうのが汚部屋の原因!
「座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣」と「よく眠るための科学が教える10の秘密」が勝間さんの意識を変え、心の中のドミノ倒しが始まったそうです。
「愛用しているものはボロボロなのに、使わない8割のものは新品のままスペースを占有している」のも、心当たりがあり過ぎるエピソード。
勝間さんが1ヶ月間断捨離を続けられた結果、
・睡眠
・仕事
・料理
すべての効率が改善されたそうです!
この2冊、必読ですね。
第2章:捨てて得られる現世御利益
「捨てると痩せる」は本当だった
ダイエットしたい人なら目が釘付けになるこの文章、勝間さんは断捨離によってダイエットにも成功されています。
日々アップルウォッチで運動量を計測され、それを公開されているので、誤魔化しようのない事実。
部屋が綺麗になると動きやすく、それを維持するためにちょこまか片付や掃除をするのが運動になるって、本当にそうですよね。
勝間さんの場合、断捨離中に家のアチコチから「現金や金券が出てきた」そうです。
この本に啓発されて断捨離を行ったわたしですが、もともと割と整理魔なので、残念ながらそんな嬉しいできごとはありませんでした(笑)。
「どの服を着よう」
「どのお皿を使おう」
「どの色のアイシャドウを使おう」
誰でも身に覚えのある日々のちょっとした迷い癖。
物を減らし、この迷い時間が減るだけでも、自分の時間が増えていくことに納得!
ほんの少しの時間でも、チリが積もればなんとやらですよね。
第3章:まずはマインドを変える
すべてを逐次処理するほうが効率が上がり、ストレスが溜まらないことに、この章で気付かされます。
・「ものぐさの罠」
・「バッチ処理の罠」
・「サンク・コストの罠」
日常にひそむ3つの思い込みの罠から早く抜け出していきましょう。
第4章:成功のための基本ルール
家から不要なものを捨て続ける「急性期対策」が必要
物の捨て方の基準思考、とりかかる順序、生活習慣の作り方が具体的に書かれています。
経験者だからこそ語れる内容に、「そうか、ここからとりかかればいいのね」「なるほど、こうすればストレスが少ないよね」と断捨離への意欲が湧いてきますよ。
第5章:何を残して、何を捨てるか?初級編
寝室には眠るためのもの以外を置くな
ベッドまわりに積読になっている本、仕事の資料、等々に大反省。
そうですよね、人生の1/3を占める睡眠の質を上げないと、仕事と遊びのパフォーマンスも上がらないですよね。
ものの多さと掃除のしやすさは反比例
ほんとそう!
物を動かしながら掃除するのは大変なので、ついつい手抜きになっちゃいます。
物を少なくすれば、掃除も楽になる!よし、ものを減らそう!
他、バスルーム&洗面所、玄関、キッチンの断捨離についても「ハッ!」と気付くことがてんこ盛りです。
今までいかに不要な物をため込んできて、無駄な時間をとられていたかが実感できます。
「これ、実は不要なんだ」と気付いた物は、どんどん処分していきましょう。
第6章:何を残して、何を捨てるか?中級~上級編
女性にとっては勇気のいる「クローゼット&洋服ダンス」編に突入です。
「まだ着れるかも」
「痩せたら着れるかも」
「また流行がめぐってくるかも」
と、捨てるに捨てられずクローゼットに眠っている洋服・バッグ・靴がどれだけあることか。
もう二度ど使うことはないと分かっているのに、
「高かったから」
「プレゼントされたものだから」
と捨てられないものもありますよね。
身支度で悩むことは全くなくなりました
かのスティーブ・ジョブズがいつも黒タートルにジーンズだったのは「洋服を選ぶ時間がもったいない」からなのは有名な逸話。
「今日は何を着ようかな♪」と楽しく迷う時間は楽しいけれど、着ることのない洋服の山を築き続けているのは問題外ですね。
仕事のデスク回りとパソコンのデスクトップの整理、文書やメモのデータ化も分かりやすい。
このあたりは実践済の内容が多かったので「うんうん」と共感しながら読みましたが、データ整理に困っている人には必読の内容です。
洋服・バッグ・靴を処分する勇気はまだ出てこないけれど、少しずつでも意識を変えて、数量を減らしていこう!
第7章:リバウンドしない生活習慣
理解と知識があれば、実は苦労なく断捨離後の状態を保てる
必要なものしか周囲になく、片付いた状態をキープする習慣化こそが重要ですよね。
勝間さんが書かれているように、使用頻度、占有スペースをしっかり考えてから買うように改めたいと思います。
「手抜き」ではなく「家事の効率化」となる、AI付きの家電活用法も目からウロコ。
随時処理を徹底する大きな手助けになってくれそうです。
わたし、仕事に必要なPC(デスクトップ&ノート)、ミニPC(サーフェス)、スマホ、カメラにはしっかりお金をかけてますが、家電はないがしろにしていたなぁ。
便利家電をうまく活用して、自宅での自由時間を増やしていく時代なのですね。
第8章:汚部屋脱出で、行き詰まった人生も回り出す
この本のお蔭でかなり断捨離が進み、そのお蔭で心に余裕が生まれ、自己肯定感が高まるのが体感できました。
もう使わない・使うかどうか分からないものの処分を続け、「自分の大好きなものしかない」快適な空間を作っていこう!
まとめ
勝間さんに起こった「奇跡」が感動的!!!
勝間式断捨離に興味を持たれた方、ぜひこの「おわりに」をお楽しみに読み進めていってくださいね。
わたしはこの本のお蔭で、使わないのに何十年も捨てられなかったブランドものの洋服・バッグをZOZOタウンへ、段ボール7箱分の書籍・マンガをブックオフへ送ることができました。
ZOZOタウンは驚くほど安く買い叩かれたけど、ブックオフは驚くほど高額で買い取ってくれました。ブックオフおすすめ!
友人の話を聞くと、ブランドものの洋服やバッグは、メルカリで売るのがよさそうですね。(撮影や個別発送が面倒くさいから、わたしはやらないけど。笑)
こちらもオススメ。
勝間さんの超オススメ著書