しまなみ海道の尾道側から2番目の島、因島(いんのしま)。
しまなみ海道サイクリング、「いんおこ」(因島のお好み焼き)、因島出身「ポルノグラフィティ」聖地めぐりなどで人気が高まっています。
建築家ヴォーリズの建築物を訪ねるファンにとって、見逃せないのが「ペンション白滝山荘」。
地元民も泊まってみたい素敵なペンション、ご紹介しますね。
ペンション白滝山荘
日本で数多くの西洋建築を手懸けた建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズによる建築物の1つ。
ペンションがあるのは、白滝山登山口、因島フラワーセンター近く。
白滝山の中腹に映える、赤い屋根が目印です。
桜の大木、数々の樹木やお花に囲まれて佇むお宿。
玄関へのプロムナードには、珍しい品種の紫陽花や色とりどりのお花が植えられています。
緑生い茂る季節は、建物の全容が見れないのがちょっと残念。
建物をしっかりご覧になりたい方は、深秋~冬の落葉時期を狙うといいですよ。
文化庁「登録有形文化財」。
広島県「近代化遺産」。
玄関のドライフラワー
駐車場は部屋数分、サイクルラックも用意されています。
「ロードバイクを屋外に置いておくのは不安」な方は、輪行バッグに収納すれば客室持込OKとのこと。
館内・お部屋
客室数 :洋室4室
収容人数:最大13名
客室への木製階段。
時間が止まったかのような踊り場。
踊り場にはマンガ棚があり、自由に読んでいいそうです。
歌人 俵万智さんの短歌色紙「思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ」。学生時代夢中になって読んだ「サラダ記念日」が懐かしい。
山側の客室。桜が満開の時期には桜色に包まれるそうで、桜好きとしては泊まってみたい一室。
海が見える客室。
窓の下に埋め込まれたチェスト。家具を埋め込むのはヴォーリズ建築の特色だそう。
海側の客室。
窓を開けると心地よい風が入ってきます。
廊下の丸窓も素敵。踊り場と階段を見下ろせます。
玄関から見上げる階段も素敵。
リビング・ダイニング
ロマンチシズムをかきたてるベンチがある出窓。お気に入りの小説を手に、ここでゆったりした時間を過ごしてみたい。
ダイニングの壁に埋め込まれた、大きな食器棚。家具を壁に埋め込むって、スペースを有効活用できるナイスデザインですね。
このお部屋でもお食事がいただけるなんて、夢の世界のよう。
埋め込み食器棚。省スペースを収納に活用できて、素晴らしいですね。
廊下に埋め込まれた収納棚。
お食事
大阪で修行を積まれたご主人が、瀬戸内海の鮮魚を中心に腕をふるってくださいます。
要予約ですが、宿泊者以外もランチ・ディナー・宴会の利用が可能とのこと。
ハートフルなおもてなし
『ペンション白滝山荘』は、昭和初期1931年に宣教師ファーナム氏の住宅として建築され、戦後は日立造船のゲストハウスになっていました。が、1981年代には造船不況の影響で廃墟になりかけていたこの建物を、1987年にペンションとして蘇らせたのがオーナーの矢田部健二さん。
以来、矢田部家のご家族一同で、経営・運営にあたられています。
優しくて温かいおもてなしは、矢田部ファミリーのお人柄そのもの。親戚の家を訪れたかのような安らぎを感じます。
しまなみ海道の多島美と白滝山の自然に囲まれて、心癒される旅をしたい方にオススメです。
施設情報
ペンション白滝山荘
〒722-2102 広島県尾道市因島重井町1233番地
電話: 0845-25-0068
https://shiratakisanso.com/
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