2018年9月11日に念願の四国八十八ヶ所巡礼をスタートし、『十楽寺』から『熊谷寺』へ。
最澄と空海の生涯を描いたハイスケールマンガ『阿・吽』(byおかざき真理)にハマって以来、空海の軌跡を辿ってみたくて仕方がなかったのです。
熊にちなんだ可愛いお守りがあるという『熊谷寺』、クマ好きとしてはワクワクしちゃいます。
『熊谷寺』参拝について、ご紹介しますね。
目次
普明山 真光院 熊谷寺 参拝
納経所前に、広い駐車場があります。
『7番札所 十楽寺』から到着まで細い道はなく、ここも自分の運転で来れそう。
事前に納札に参拝日・住所・氏名を書いておきましょう。デザインによっては願い事を書く欄もあります。
輪袈裟をかけ、必要なものが入った山谷袋をななめがけにして、いざ参拝。
※必要な持ち物などについてはコチラの記事を。
山門
山門(熊谷寺二王門)は、駐車場から少し離れたところにあります。「お邪魔します」と合掌、一礼してから、山門をくぐります。
山門は徳島県の有形文化財。木造山門としては、四国霊場最大規模だそうです。
阿吽の立派な仁王像。
阿形のお仁王様。
吽形のお仁王様。
神社では狛犬、寺社ではお仁王様を撮影するのが大好き。
中門
駐車場から中門へと続く道は、高野山のような静謐な空気に包まれています。
平成12年(2000年)に修復された中門は、徳島県の有形文化財。
石段を登り、本堂へ。
本堂
手水舎(手洗い所)で両手を洗い、口をすすぎます。お作法は神社と同じ。
手水舎でのお作法が気になる方はコチラ。
献灯(ろうそく)。次の人のことを考えて、なるべく上の段(奥)に置きましょう。
ろうそくの火でお線香に火をつけ、献香(お線香)。このときも、なるべく奥の方から立てましょう。もらい灯明(人のろうろくから火をもらう)はしないほうがいいとのこと。
納札を納め、お賽銭を入れ、礼拝し、お経を奉納します。
お経をすべて唱えるのは大変なので、開経偈(かいきょうのげ)を一返、般若心経を一巻、各札所の「本尊真言」を三返、光明真言を三返、お大師さまの「ご宝号」(南無大師遍照金剛)を三返または七返、「回向文」を一返唱えるといいよ、と教えていただきました。
読経は他の人の迷惑にならないよう、端に寄りましょう。
「まるっきり読めん!」と焦っていたお経ですが、3回目となるとほんの少~し慣れてきました。
『真言宗醍醐派 妙見山 明徳寺』(尾道市因島三庄町)のご住職の奥様、うめちゃんこと佳子さんが、隣で流暢に唱えてくださるのが本当にありがたい。
本堂屋根の立派な鬼瓦。
アップでもう1枚。
山の緑に甍が映えますね。
大師堂
本堂に向かって左手の石段を登り、大師堂へ。
本堂と同じように、献灯、献香を行います。
納札を納め、お賽銭を入れ、礼拝し、お経を奉納します。
大師堂での読経(勤行)は、「ご本尊真言」は省略します。
納経所
お納経(ご朱印)、御本尊御影をいただきます。お納経は300円。御本尊御影は無料でいただけます(カラーのものは200円)。
お納経。
御本尊御影。
事前情報どおり、クマのぬいぐるみの可愛いお守りがありましたよ。
熊本県のゆるキャラ「くまモン」のぬいぐるみやグッズもたくさん飾られていて、「九州から来られる方が、お持ちくださるんです」とのこと。微笑ましいですね。
他にも
修行大師像。
42歳の空海が四国八十八箇所を開創したころには、まだ修行中の身だったため、立像なんですって。高野山では座像だそう。へぇぇ。
多聞天(毘沙門天)像。
持国天像。
歴史を感じる鐘楼。
安政3年(1774年)に建立された、四国最古の多宝塔。
彩り豊かで、上層部のアールが美しい。
普明山 真光院 熊谷寺 情報
四国霊場のなかで最大級の仁王門を構える。縁起によると弘仁6年、弘法大師がこの地の閼於ヶ谷で修行をされていた。その折、紀州の熊野権現があらわれ「末世の衆生を永く済度せよ」と告げられ、5.5センチほどの金の観世音菩薩像を授け、虚空はるかに去っていったという。大師はその場にお堂を建てて、霊木に自ら一刀三礼して等身大の千手観音像を彫造し、その胎内に金の尊像を納めて本尊にされた、と伝えられている。
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページより。
読み方: ふみょうざん しんこういん くまだにじ
宗 派: 高野山真言宗
本 尊: 千手観世音菩薩
開 基: 弘法大師
創 建: 弘仁6年(815)
真 言: おん ばざらたらま きりく
住 所: 〒771-1506 徳島県阿波市土成町土成字前田185
電 話: 088-695-2065
駐車場: 普通20台
宿 坊: なし
四国八十八ヶ所霊場会
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ
http://www.88shikokuhenro.jp/
お遍路を始めたきっかけ、用意すべきもの
・四国八十八箇所とは?
・私がお遍路を始めたきっかけ
・初めてのお遍路に向けて準備すべきもの
こちらの記事にまとめています。
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注意点
御本尊他、撮影禁止のお寺が多いので、写真撮影をする場合は気を付けましょう。