尾道っ子にとって、血沸き肉躍る奇祭「尾道ベッチャー祭り」。
「ベタ」「ショーキー」「ソバ」の三鬼神が尾道市街地を暴れまわる11月3日は、尾道の子ども達にとって恐怖の一日なのです。
獅子に頭をかぶられ、三鬼神にささらや祝棒で叩かれたり突かれたりすると、一年間無病息災で過ごせるありがたいお祭りなのですが。。。
なんといっても、この迫力!
毎年、尾道市街地には子どもたちの悲鳴と泣き声が響きわたります。
尾道ベッチャー祭り2016
威勢のいいベッチャー囃子に包まれて進む御神輿。
獅子
赤ちゃんの恐怖はいかばかりか・・・。
お母さんの笑い声と赤ちゃんの悲鳴が、ベッチャーならではのハーモニーを奏でてます。
ほらほら、よそ見してると、後ろから噛まれちゃうよ~!
獅子、ショーキー、紅葉。
尾道が赤で彩られた光景。
ソバ
ソバ登場!
獲物を探して軽やかに動きまわってらっしゃいます。
ひぇぇ!やっぱり怖い。
0歳児からDNAに植え付けられた恐怖は、40代になっても消えません(笑)。
でも。え?え?え?
ソバと記念撮影!!!!!?
三鬼神や獅子と記念撮影ができるなんて、新たなサービスが始まってるのですね。
わたしが子どものころは怖いばかりで、とてもこんな余裕なかったです(笑)。
優しくフレンドリーな一面を見ても、やっぱり怖いけど。
ちなみに、最初に「中の人」になった方が蕎麦屋だったから「ソバ」と呼ばれるようになったそうですよ。
紐も気合いも締めなおして、いざ次へ!
ベタ
ベタは「突き」。
どすん、と重厚な突きが入りますよ~。
ベタッとしてるから「ベタ」と呼ばれるようになったとか。
ショーキー
やっぱりすごい迫力!
ショーキーが進む先々で、子どもの悲鳴と大人の笑い声があがってます。
このささらで叩かれるのが一番痛い。
全速力で逃げてもぶっ叩かれた子どものころを思い出します。
おかぁさぁ~~~んんん!
必死でしがみついた親が、笑いながら自分をベッチャーへ差し出すときの裏切られ感!
尾道の子どもが「自分の身は自分で守らなければ」と最初に知るのは、ベッチャー祭りかもしれませんね(笑)。
あっ!
ショーキーのお付きをしている「でべらーマン」に見付かった!(笑)
「この人! この人、思いっきり叩いちゃってー!」
ものすごくありがたいけど、ものすごく怖くもある・・・。
わたしが子どものころはタンコブ青あざ当たり前のお祭りでしたが、近年文句を言う親御さんが増えたそうで、叩き方をかなりマイルドにしてるんだそうです。
その代わり。
友人知人、昔からの尾道人に出会ったら、「この人は昔ながらのやり方で、ぶち叩いちゃれー♪」とサービス(?)してくださるのです。
「ミホちゃん、あとでまた叩いてもろうてあげるけぇね!」
と目が語っているね、でべらーマン。
商店街の様子
長江口近く「尾道通り」も人が密集!
長江通りを下りてきて、商店街へ。
すごい熱気に包まれ、満員電車状態の商店街。
ベッチャー!ベッチャー!ベッチャー!ベッチャー!
ショーキー!ショーキー!ショーキー!ショーキー!
ベーター!ベーター!ベーター!ベーター!
ソーバー!ソーバー!ソーバー!ソーバー!
シーシー!シーシー!シーシー!シーシー!
ベッチャー囃子が鳴り響き、一体感がすごい。
太鼓と鉦の音に体がゆさぶられ、どんどんボルテージが上がってゆきます。
センター街へ!
一宮神社の提灯と御神輿。
御旅所前。
通称「いっきゅうさん」の一宮神社周辺は、宮入りを待つ人でいっぱいです。
もう少しで神輿宙まわし還御の時間を迎える一宮神社。
残念ながら今年は神輿宙まわしまで見れませんでしたが、目いっぱい楽しませていただきました。
「尾道ベッチャー祭り」公式サイト
尾道市民俗文化財指定。
ベッチャーの詳細、行事スケジュール等はこちらからチェックしてくださいね。
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https://onomichi.main.jp/betcha/