予約が取りづらいことで有名な人気店、尾道駅から程近い尾道商店街入口にある『郷土味かけはし』さんですが、
2018年夏はラッキーなことに6月・7月と続いてお邪魔することができました。
毎回素晴らしいお料理とおもてなしに感動するのですが、今回は衝撃性・意外性・緩急の付け方にビックリしどおし!
視覚・味覚・嗅覚、ココロも存分に満たされるお料理とおもてなし、ご紹介しますね。
郷土味かけはしのメニューは?
昼夜ともコース料理のみで、要予約。
昼の部は3,500円~、夜の部は5,400円~。
お酒は日本酒を中心に、焼酎、ワイン、梅酒、ビール、ソフトドリンクなど。
郷土味かけはし、ミホが食べたのは?
氷が敷き詰められた木枡形に、七夕を詠んだ短冊がかかった笹とブルーの器が目に涼やかなトマトそうめん。
丁寧にとられた上品なお出汁に、甘みのしっかりしたトマトがのったお素麺は、真夏日に火照った体を優しく鎮めてくれます。
お抹茶に寒天が入った和スウィーツのような、冬瓜と青菜(なんだったっけ・・・)のすりながし。
青菜のほろ苦さと冬瓜の甘みがとけあって、とっても爽やか。
プリミティブな器で登場したのは、ヒラメの昆布〆。
昆布の旨みをまとって少しねっとりしたヒラメの旨みはさることながら、目はこの器に釘付け。すごい意匠だなぁ。
ここからは冷酒。
これまた印象強い器で登場、マゴチのお刺身 白子添え。とろり濃厚な白子と、身が締まった淡泊な白身が美味しいこと。
レモンイエローの差し色がきいた、しまなみブルーの海に浮かぶタコの燻製とタコ壺。手前の梅肉ソースでいただきます。
タコ壺には、タコの子。
しっとりした漆器汁椀には、
なんとも贅沢な、アワビのお吸い物。ベースのお出汁が極上なので、アワビの風味が際立ってます。
サザエのはぶて焼き、黄身の味噌漬け添え。雲丹がのせられたサザエの壺焼きなんて、生まれて初めていただきます。
※「はぶてる」は尾道の方言です。「すねる」「ふてくされる」の意。
コリンコリンのサザエとまろやかな雲丹は、もう至福の境地。
黄身の味噌漬けは、これ1つで日本酒2合は呑めちゃう酒泥棒です。
尾道の郷土料理、イギス豆腐とがせつ。
贅沢な素材が続いたので、子どもの頃から慣れ親しんだ郷土料理にホッと和みます。
和んだところへ、この日一番意外性のある一皿が!
パッと見は「美しく盛り付けられた天ぷらでしょ?」なのですが、なんとなんと、鹿肉の天ぷらなんですよ。
視覚への強烈なインパクト、味覚への多幸感と続き、いったん和んだところへまさかの夏ジビエ!
柿本大将ったら、いつにも増してやってくださいますなぁ~♡
これは赤ワインいっとかなくちゃですよね。
すごく柔らかくてクセのない鹿肉の天ぷら、大変おいしゅうございました。
〆は、鱧入り冷やし汁茶漬け。おなかいっぱいでもサラサラ流し込める冷やし汁、柿本大将の手にかかると格別に美味しいですね。
写真を撮り忘れましたが、かけはし特製濃厚プリンも美味しくいただいて、ごちそうさまでした。
いやぁ、今回も素晴らしかった!! 大将、女将さん、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
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郷土味かけはし、雰囲気や接客は?
1階には個室が3室(2名~8名まで対応可能)、2階はお座敷(20名まで)。カウンターも数席あり。
玄関、お部屋、お手洗い、いたるところに季節の草花が活けてあり、心が和みます。
予約時の電話応対、お出迎えからお見送り、お料理を出すタイミングや声がけなど、行き届き過ぎるほどの目配り気配り心配り、とにかくおもてなしが素晴らしいんです。
宴席・接待・御祝・お結納などの目的、苦手な食材やアレルギーなど、その人その人に合ったお料理を仕立ててくださるので、どんな方でも安心してご案内できますよん。
唯一困るのは、冒頭にも書いた「予約が取りづらい」こと。早めの予約を心がけましょう。
『ミシュランガイド広島・愛媛2018特別版』ミシュランプレートに選定されています。なぜ星がつかないのか不思議で仕方ありません。
お店情報
郷土味かけはし
〒722-0036 広島県尾道市東御所町3−12
電話: 0848-24-3477
http://kakehashi.hp.gogo.jp/pc/