「鍋」を愛する人々が、尾道市で毎月1回、月替わりの鍋を楽しむ尾道鍋研究会。
2017年10月例会は、珍魚「イラの鍋」。
場所は尾道鍋研究会としては3度目の『おのみち海賊』さん。
1日1組限定の隠れ家でのイラ尽くし、ご紹介しますね。
目次
2017年10月例会お料理ラインナップ
お酒はセルフで
大将一人で運営されてるので、ビール、ワイン、焼酎、ウィスキーはセルフサービス。
日本酒のみ、大将にお願いして出していただくシステムです。
呑みたいお酒、好みのグラスを自分で選ぶのって、楽しいんですよ♪
焼酎、ウィスキー、水、炭酸が並ぶコーナー。ビールとワインは隣の冷蔵庫から自分で取り出します。
イラとはどんな魚なの?
スズキ系ベラ亜目ベラ科イラ属。
静岡県ではブダイ、福岡県ではハトと呼ばれているそう。
鮮やかな色合いに「本当に美味しいの?」とちょっと引いてしまいますが、コブダイやギザミの仲間だと聞けば納得ですね。
特徴はコブダイのようなおでこと鋭い歯。この歯で貝殻を砕いて、身を食べるんだそうです。
釣りの際はなかなか針がはずせなくてイライラするから「イラ」と呼ばれるようになったのだとか。
さぁ、一体どんなお味なんでしょう。
イラ尽くし
イラ、イカ、赤足海老のゴージャスなおつくり盛合せ。
一人前ずつ区切って盛り付けてくださってるので、遠慮の塊が残ることなく食べやすいんです。
イラのお刺身には3切れのうち1切れにおぼろ昆布がのせてあるのですが、淡白な白身との調和が素晴らしい。
透き通ったイカの旨み、肉厚でねっとり甘い赤足海老、口に運ぶたび新たな幸せがやってきます。
スパークリングワインで乾杯したあとは、赤ワインへ。
DE VANNY 2015(ドゥ・ヴァニー ルージュ 2015)。
ほんのりスパイシーで果実味が強めですが、どんなお料理とも合わせやすいお味。
生産地:フランス/ボルドー
生産者:BBCワインズ&スピリッツ
葡萄品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
続いては、イラの塩釜焼き。塩釜は大将が手際よく切り取ってくださいます。
ふっくら焼きあがったイラの身は、お刺身でいただいたときはすごく淡白に感じていたのに、火が通ることで濃い旨みが生まれていました。
そして、イラの旨みを吸った昆布と椎茸もものすごく美味しい。
Coteaux Bourguignons / Louis Jadot 2014(コトー・ブルギニヨン ルイジャド)。
横山大将が「イラに合うと思ってご用意しました」と出してくださった、ルイジャド。
程よい酸味があり、フレッシュなベリーの味わいがして、お魚料理にもよく合います。
生産地:フランス/ブルゴーニュ
生産者:ルイ・ジャド
葡萄品種:ガメイ、ピノ・ノワール
イラのソテーは、身の弾力と上品な甘みに感動。
いよいよメイン、イラ鍋を楽しむための「海賊船おのみち号の鍋」が登場です。
具材はイラ、穴子、ホンビラス貝、小フグなど。
イラの頭部、ここからいいお出汁が出そうですねぇ。
イラ出汁のスープは、香りも味わいも初体験の味わいで、あっさりしてるのにコクがしっかりしていてひたすら美味しい。
ポン酢ともみじおろしで、爽やかにいただきました。
〆はイラのヅケとイクラをのせたごはんに、イラ出汁がけ刻み海苔のせ。
イラのヅケで日本酒呑みたい。
イクラで日本酒呑みたい。
イラのお出汁で日本酒呑みたい。
〆にもいいけれど、日本酒を呑みなおしたくなる美味しさでした。
初めてのイラ尽くしは、イラの美味しさにただただビックリ。
横山大将、今回も本当にありがとうございました。
おのみち海賊の店内、雰囲気
蔵をリニューアルしたお部屋は1日1組限定なので、他のお客様に気兼ねすることなくマイペースで寛げます。
店内にはいつも和花が上品に活けられてます。この可憐なお花は、なんとトリカブトなんですって。
壁際に並ぶ装丁本、コースターなどのコレクションも素敵。
大切なものをしまておきたい宝箱のような手持ちカバン。
デート、会食、接待、家族会、女子会、あらゆる集まりに超オススメなお店です。
おのみち海賊 お店情報
おのみち海賊
尾道市長江1-7-7
電話:090-4148-2843