2020年1月6日(月)、尾道市の新市庁舎が開庁!
2017年2月に基本設計概要がまとまり、2017年10月から建設工事が始まって、2年少々で竣工。
尾道水道・尾道三山を一望できるビュースポット&フォトスポットとして、生まれ変わりました。
用事がなくても訪れたい新市役所、ご紹介しますね。
目次
新 尾道市庁舎
所 在 地:〒722-8501 広島県尾道市久保1丁目15-1
電話番号:0848-38-9111
業務時間:8時30分から17時15分
※5F屋上展望デッキは21時まで開放
休 日:土曜・日曜・祝日・年末年始12月29日から1月3日
<工事概要>
構造:S造(鉄骨造)・一部SRC造(鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
規模:地下1階 地上5階、延べ14,496㎡
防災:免震装置(地下)、非常用発電設備(5階)
設計:日建設計
施工:清水建設・佐藤工務店・大宝組JV
総事業費:72億3,000万円
設計コンセプト:「環境に優しい庁舎」「長寿命な庁舎」「安全安心な庁舎」
外装鋼板は、地元尾道の造船技術が活かされています。
入口・1F
入口は、庁舎北西。
広めのスロープが完備されています。
入口は自動ドア。完全バリアフリーの優しい設計がなされています。
フロアのご案内、1F案内図。1Fは市民課、市民税課、高齢者福祉課、社会福祉課など。
思わず「広っ!」と声が出ちゃう、解放感あふれる1Fロビー。南側ガラス面の外には、尾道水道と向島。
北面にはATM(広島銀行・中国銀行・しまなみ信用金庫)、お手洗い、授乳室、自販機などが配置されています。
南面には、ママに嬉しいキッズスペース。
晴れた日には、ポカポカで気持ちよさそう。
階段も開放的に造られており、エレベーターを使わずに階段を登りたくなりますね。
閉庁後は、窓口にシャッターがおります。近代的ですねぇ。
1F南側からの景観。美しいブルーに染まった空と海。
ほんと、豪華客船のような建築物ですね。
新市庁舎は、フォトスポットとしても人気が出そう。
カフェ: onomichi Roman cofee
入口横にはカフェ『Onomichi Roman cofee 尾道浪漫珈琲 市庁舎店』がオープンしています。
2F デッキ・多目的スペース
船の甲板のような2Fデッキも素敵です。
市役所に用事がなくても、カメラを持って通いたくなりますね。
2Fには市民が利用できる多目的スペースが用意されています。(※要事前申込)
こちらは多目的スペース2の室内。この日は「尾道映画祭2020」の会議で使用させていただきました。
5F 屋上展望デッキ
エレベーター横に自販機あり。
階段の機能美を見下ろせます。
展望デッキに出ると、この眺望。尾道水道と向島が目の前ですよ。
右(北)に目を転じると、尾道三山の1つ、大宝山(千光寺山)。
フリーWi-Fiが完備されています。
夕陽には間に合いませんでしたが、夕暮れの尾道水道が綺麗。
振り返ると、尾道大橋・尾道新大橋。ここが市役所だということを忘れてしまいそうな、素敵空間ですね。
デッキ西面。夏にはここでビアガーデンを開催してほしい!
設計段階から平谷市長さんへ「ビアガーデン♪ビアガーデン♪」とお願いしてるのですが、屋上スペースの民間委託は難しいのかなぁ。
南面デッキ。時間帯によっては、ガラスにもっと景色が映り込んで、面白い写真が撮れるはず。
だんだんと暮れゆく尾道水道、行き交う渡船。
まだ空に青さが残る東方面。
尾道三山の1つ、瑠璃山(浄土寺山)。
浄土寺の下を走る貨物列車。尾道ならではの風景ですね。
尾道三山の1つ、愛宕山(西國寺山)。
西國寺の石段、三重塔がくっきりと望めます。
本当に箱庭のような尾道市街地。
北側デッキ。そう、展望デッキは東西南北ぐるり一周できる造りなんです。
北側にある尾道市民会館(旧:別館)。こちらも解体が決まっているそう。
解体前の旧市庁舎と、同じく解体前の尾道城(画面右上)。
20分ほどの滞在でしたが、あっという間に夕闇が濃くなってきますね。
日暮れると、船の灯りのような照明が点灯します。
これもなかなかいい風情。
まるで「尾道灯りまつり」のようですね。
「そろそろ降りよう」と思っていたけれど、灯りに魅かれて滞在が伸びてしまいます。
議場のある4Fは絨毯敷き。
駐車場・駐輪場
庁舎地下に、56台停められれる駐車場あり。
利用可能時間は08:15~21:30。開庁時間帯は、最初の30分無料。24時間営業ではないので、ご注意ください。
駐輪場は庁舎北側。
サイクリストの街尾道、もちろんサイクルラックが設置されています。
旧 尾道市庁舎
解体工事が始まる前に、記念にパチリ。新市庁舎の前に建っていた公会堂も、撮影しておけば良かったなぁ。
別の日ですが、満月と尾道市立体駐車場(解体予定)。
まとめ
観光スポット、フォトスポット、デートスポットとしても人気が高まりそうな新市庁舎。
防災面から見た建築場所・設計施工費・ランニングコスト等については賛否両論吹き荒れていますが、建築物としての美しさ・周囲の風景の美しさは素晴らしいと感じます^^
2018年にはJR尾道駅、2019年には尾道市役所が、新しい建物になりました。
今後は尾道城や千光寺公園頂上展望台が取り壊され、千光寺山の景観も変わってゆくのでしょうね。
古いものがなくなってゆくさみしさも感じるものの、常に変化・進化していくのも尾道らしさ。大好きな尾道とともに、わたしも柔軟に変化・進化してゆきたいものです。