年末年始になると必ず話題にあがるのは、「あなたの家のお雑煮はどんなん?」。
わたしが生まれ育った尾道旧市街地では「焼き穴子」を入れるのが定番で、我が実家もずっと「焼き穴子と野菜たっぷりのすまし汁」でした。
いろんなお話を聞くなかで是非食べてみたいのは、広島の牡蠣、山口のフグ、仙台の焼きハゼ、新潟のイクラ、宮崎のイノシシ、京都の白味噌、香川のあん餅など。
我が家の尾道雑煮レシピ、ご紹介しますね。
尾道焼き穴子雑煮 レシピ
2020年12月「尾道新聞」に掲載された、でべらーマン『藤本乾物』さんの炭火焼穴子。
同じ尾道市内でも、向島町育ちのつっくんは「穴子?入れんよ!うちはブリと鶏のすまし汁」だし、因島のお友達は「お野菜だけのすまし汁」と、各地各家庭で違うのが興味深いですね。尾道市内で一番気になるのは、吉和町の干しフグ雑煮。
尾道焼き穴子雑煮 材料
・焼き穴子
・金時人参
・大根
・里芋
・牛蒡(ごぼう)
・水菜
・紅白蒲鉾
・餅
・昆布(出汁用)
焼き穴子はここ数年、でべらーマンの『藤本乾物』さんへお願いしています。
炭火焼なので、風味と身のふっくら加減が素晴らしいんですよ。
紅白蒲鉾は祖母の時代から、老舗『桂馬蒲鉾商店』さん。
お餅は千葉県君津市オコメン王子の『石川商店』さんの、生切り餅。
西日本は丸餅が定番なのですが、お米の味がしっかりしていてシルキーな舌触りの虜になり、もう6年愛用させていただいてます。
作り方
1.昆布を2時間以上水に漬けて火にかけ、沸騰前に取り出します。ベースの味付けは塩・醤油のみ。
2.大根、里芋を食べやすい大きさに切ります。金時人参は花型で繰り抜きましょう。牛蒡は皮をむいて酢水にさらし、斜め切り。水菜はざく切り、紅白蒲鉾は薄切り。
3.焼き穴子は5mmくらいの薄切りにします。頭はお茶パックに入れ、出汁が出るよう1に入れておきます。
4.1を火にかけ、根菜に火を通します。(※4までを前日夜にやっておくと楽ですよ)
5.穴子を入れてふっくらさせ、仕上げに水菜を入れます。
6.焼いておいた丸餅をお椀に入れて5を注ぎ入れ、紅白蒲鉾を飾ったら完成!
藤本乾物 店舗情報
藤本乾物
〒722-0035 広島県尾道市土堂1−11−13
電話:0848-22-4920
営業時間: 10時00分~19時00分(水曜定休)
https://www.facebook.com/Fujimoto.Kaisan
尾道焼き穴子雑煮 いただきましょう
焼き穴子の香ばしさと旨みが出汁にしみ出て、本当に美味しい。
物心つく前から毎年食べている味なので、ホッと安心するとともに「あぁ、お正月なんだなぁ」と新年を実感します。
お雑煮の穴子やおせちをつまみつつ、とっておきの日本酒をちびちびやるのがお正月のお楽しみ。
岡山県浅口市寄島町の牡蠣をたくさんいただいたので、3日には牡蠣も添えてみました。
穴子の牡蠣、大好物の組み合わせ。2021年も新年から口福だわぁ。
まとめ
祖母、母・伯母と伝わってきた味をこれからも大切にしていきたいものです。
「全国各地のお雑煮食べ比べ」もしてみたいなぁ。