2016年、尾道の歓楽街「新開」近くの元医院でオープンされた『古本屋 弐拾dB』さん。
オープン前から気になりつつも時間帯が合わず、このたびようやくお邪魔することができました。
一歩足を踏み入れると、本好きにはたまらない空間!
このままここで暮らしたくなる古本屋さん、ご紹介しますね。
古本屋 弐拾dB
お店があるのは、国道2号線沿い。尾道新開『ポプラ』近く。古き良き昭和を感じる元医院の佇まいは、不思議の国への入口のようです。
光に集まる虫のように、本好きがいざなわれる玄関。
店名の『弐拾dB』(にじゅうでしべる)は、「木の葉が触れ合って鳴るような、かすかな音量」だそう。
元医院の内装をそのまま活かした店づくりが、なんとも素敵です。
奥のお部屋は元治療室。多くの本に囲まれることで、疲れやストレスを治療してもらえそう。
取り扱っておられるジャンルは幅広く、少年少女向けのマンガから写真集、国内外の小説・雑誌が所狭しと並び「何週間でもここに籠っていたい」と感じるほど。
自称「尾道マンガ大王」つっくんと、活字中毒気味ななわたし。お店の予約時間を失念しそうになるほど、すっかり魅入られてしまいました。
真っ赤なソファに座って本と触れ合うこともできます。
若き店主の藤井さんからは「本が好きでたまらない」気持ちがひしひしと伝わってきて、お店の居心地も満点。
本好きな方、ぜひお出かけください^^
夜も風情がありますが、日中の外観も素敵ですよ。
尾道在住の漫画家つるけんたろうさんが執筆されている記事も、是非どうぞ。
「古本屋 路地裏で静かに」
古本屋 弐拾dB、ミホが購入したのは?
小説を購入すると、処方箋のようなブックカバーをかけていただけます。
一日数頁服用。効能は、迷、淋、涙、恋など。日付を「昭和」にしてあるのが粋ですねぇ。
背表紙にさりげなく配置されたロゴも素敵。
中身は、尊敬する宮尾登美子さんの「きのね 上下」。宮尾登美子さんの著作は全巻収集していたのですが、実家へ置きっぱなしになってるんです。
「もう一度、全巻読みなおしたいな。特に、きのね、序の舞、一弦の琴」と感じていたところだったので、この出会いに感激。
11代市川團十郎さんとその奥様をモデルに描かれた「きのね」。50台が近づいてきた今読み返しても、非常に読み応えがあって、亡き宮尾登美子さんに背中を押していただいたような気持ちになりました。
もう一冊は、大好きな女優 岸恵子さんの自伝的エッセイ「巴里の空はあかね雲」。
ゆったり時間を取って、大切に読みたいと思ってます。
お店情報
古本屋 弐拾dB(にじゅうでしべる)
〒722-0045 広島県尾道市久保2丁目3−3
電話: 080-3875-0384
facebookページ:古本屋 弐拾db
尾道市ランキング