高校生以来の坐禅体験に参加させていただきました!
坐禅のイメージといえば、姿勢が崩れたり精神統一ができてなかったりすると、警策で「パーン!」と肩を打たれるちょっと怖いイメージ。
ワクワクそしてビクビクしながらの参加だったのですが、「天寧寺さんの坐禅って、なんて優しくて居心地がいいの」とびっくり。
心が穏やかになった座禅体験、ご紹介しますね。
天寧寺の歴史は?
開山は普明国師と言われています。
境内山手には貞治6年(1367)に足利義詮が建立した国重文の塔婆(海雲塔)があり、この塔越しに見る風景は尾道を代表する風景としてたびたび登場します。なお現在は三重塔ですが、建築当時は五重塔であったと伝えられています。またこのお寺の見どころとして外せない五百羅漢は全部で526体あり、それらは江戸時代の文化年間(1804~1824)から明治初期の約60年間をかけ寄進されたもの。どの顔も表情豊かで自分に似ている仏さまを見つけてみてはいかがでしょうか。
またこの五百羅漢の下は座禅堂になっていて、無料で座禅体験をすることができます。春には見ごたえのある「しだれ桜」や「ボタン」が咲き誇る「花の寺」としても知られ、多くの花見客でにぎわいます。
尾道観光協会「おのなび」より。
坐禅体験
日曜日7:00~の体験を申し込んだところ、「初めての方には事前に説明をしますので、6:40にはいらしてください」とのことで、この日はいつも以上に早起き。
石工の町尾道の名残りを感じる石段を登り、立派な石門と山門を抜け、本堂へ向かいます。
お寺のすぐ下を電車が走っているのも、尾道らしいところ。
石門から振り返ると、JR山陽本線の下をくぐるトンネル、尾道の街並みが見えます。
立派な山門。
山門を抜けると、本堂、三重塔、千光寺山が目の前に広がります。
狛犬大好き。尾道石工の手による、尾道狛犬。玉に乗っているのが特徴です。
千光寺山ロープウェイと狛犬、尾道ならではの風景ですね。
本堂で住職さんから「天寧寺の坐禅」について、説明をいただきます。
曹洞宗の坐禅は初めてなので、「壁に向いて座ること」「こちらからお願いするまで叩かれないこと」など、驚くことがたくさん。
「ご本尊以外は、撮影していただいて結構ですよ」とお許しをいただき、素晴らしい襖絵や狛犬を撮影させていただきました。
迫りくる迫力がすごい。
直原玉青画伯の「ボタンと獅子」。
ご本堂内にいる狛犬は、愛嬌たっぷり。
座禅が行われるのは、有名な五百羅漢像がある建物。
「五百羅漢像の下に坐禅堂があったとは」とまたまた驚きつつ、着座。
毎回参加されている方々からもお作法を教えていただけるのが、本当にありがたい。皆様、ありがとうございます。
瞑想もヨガもほぼやったことがないので、目を閉じて精神を集中するのは貴重な体験。
「あー、電車が通ってるな」
「終わったらどこのモーニング食べに行こうかな」
つい雑念が湧いてきて、精神統一にはほど遠いわたしでしたが、それでもどんどん心が落ち着き、滑らかになってゆくのが感じられました。
坐禅終了後のお勉強会もすごく有意義な時間で、「早起きして参加して良かった!また参加させていただきたい!」と感謝の気持ちでいっぱいの体験となりました。
天寧寺さんでの坐禅体験、オススメです!
天寧寺情報
天寧寺
所在地:〒722-0033 広島県尾道市東土堂町17−29
電話: 0848-22-2078
https://www.ononavi.jp/sightseeing/temple/detail.html?detail_id=8
<座禅体験>
火・木曜日 6:30~
日曜日 7:00~
※要予約