尾道っ子にとって、血沸き肉躍る祭り!
NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」で全国的に有名になった『尾道ベッチャー祭り』が、11月1日夜から始まりました!
「ベタ」「ショーキー」「ソバ」の三鬼神が尾道市街地を暴れまわる11月3日は、尾道の子ども達にとって恐怖の一日でもあるのです。
目次
「尾道ベッチャー祭り」って?
尾道ベッチャー祭り公式サイトによると
尾道市民俗文化財に指定されている奇祭で、毎年11月1日・2日・3日に行われ、3日には「ベタ」、「ショーキー」、「ソバ」の面を付けた氏子たちと獅子が、神輿とともに市の中心街を練り歩き、子どもを見つけると追い回し、手にした「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりします。
「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ、また1年間の無病息災が約束されると言われています。
江戸時代から続いていて、もともとは疫病除けの祭礼だったそう。
ありがたく縁起のいいお祭りではあるのですが、
なんといっても、この迫力!
子ども達は恐怖のどん底に突き落とされ、11月3日は朝から晩まで子どもの泣き声が響き渡ります(笑)
わたしも子どもの頃は、「楽しみ」と「恐怖」がせめぎ合う一日でした。今でもちょっと怖いかも。
「ベタ」「ショーキー」「ソバ」って?
ベッチャー三鬼神の名称。
ベタ
武悪面。諸説ありますが、顔がベタッとしてるから「ベタ」という説が最有力。
ショーキー
天狗面。最初に扮したのが庄吉さんだったからという説と、鍾馗に由来するという2説あります。
ソバ
大蛇面。最初に扮したのが蕎麦屋のオヤジだったから「ソバ」と呼ばれるようになったそうです(笑)。
「尾道ベッチャー祭り」の様子
神輿&太鼓
大迫力のお神輿。
「ベッチャー!ベッチャー!ベッチャー!ベッチャー!
ショーキー!ショーキー!ショーキー!ショーキー!
ソーバー!ソーバー!ソーバー!ソーバー!
ベーター!ベーター!ベーター!ベーター!」
ベッチャー囃子と太鼓が鳴り響き、すごい活気です。
ベッチャーグッズ
毎年新作が登場するベッチャーグッズも楽しみの一つ。
2013年発売のキーホルダーは即完売だったそうです。
11月3日、練り歩き
7:30~18:30まで、一宮神社と尾道市内各所をベッチャー三鬼神と獅子、お神輿が練り歩きます。
泣きながら逃げ惑う子ども、果敢にも三鬼神に向かっていく子ども、親の陰に隠れるも前に出される子ども、さまざま。
獅子に頭を噛まれると1年間無病息災で過ごせますが、容赦なくゴツンとやられるので、必ずタンコブができちゃいます(笑)。
11月3日夜、宮入り
一宮神社の石段をお神輿が駆け上り、境内へ戻ってきます。
神輿宙まわし還御は必見。
まとめ
ベッチャー囃子を聴くと血が騒ぐとともに、40歳をこえた今でも恐怖心がわいてきます(笑)。
伝統あるお祭り、しっかりと次世代へ伝えていきたいですね。
今年も、尾道市内はベッチャー囃子と子どもの泣き声に包まれることでしょう。
皆さま、どうぞお運びくださいませ。