隠された神話(巨石ミステリー)

尾道三山と岩屋山をめぐる巨石ミステリー Vol.3☆2018年 稲田先生の解説付きで、冬至の岩屋山へ!

尾道の本 Ver.2』「パワースポットと石」を読んだときから、「もっともっと知りたい!調べてみたい」と探求心に火が点いた尾道巨石ミステリー。

岩屋山山頂から登った朝陽が千光寺ご本尊を照らすのを目の当たりにした2016年冬至から、はや2年。

2018年冬至には、尾道巨石ミステリーに興味を持ってくれた、ブロガー/作家/モデルの福富馨ちゃん(@kaorufukutomi)が、大阪から駆けつけてくれました。

しかも尾道巨石ミステリー研究の第一人者、稲田全示教授のガイド付き!

知れば知るほど興味が湧いてくる尾道をめぐるミステリー、ご紹介しますね。

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尾道三山と岩屋山をめぐる巨岩ミステリー

 

2016年12月刊行の『尾道の本 Ver.2』に、尾道市立大学 芸術文化学部長 デザインコース 稲田全示教授が「パワースポットと石」を寄稿されています。
 ▽

冬至の朝陽(ご来光)と『隠された神話』(稲田全示先生著)についてはコチラ。
 ▽

 

2018年 冬至の朝の岩屋山

 

「冬至の朝、岩屋山山頂から登った朝陽は、千光寺のご本尊を照らす」

「冬至の夕方、岩屋山山頂にある巨石の割れ目へ夕陽が沈む」

もともと千光寺で朝陽を見る予定だったのですが、曇天のため向島の岩屋山へ。

向島を走る国道317号線から少し入ったところの狭い道を通り、高速道路(西瀬戸自動車道 通称:しまなみ海道)横の道を、岩屋山へと進んで行きます。しばらく坂道を登ると「岩屋巨石」と大きく書かれた紅白ののぼりが、たくさんはためいている地点へ到着。

岩屋山ミステリーツアーのスタートです。

最初に急勾配な坂を登りますが、

脚に自信がない方のために、杖が用意されています。

岩屋山ミステリースポットの案内板。十数年前、稲田ゼミの学生と一緒に調査・研究・制作されたそうです。

一礼して鳥居をくぐり、ご神域へ。

ある程度整備も掃除もされていますが、落ち葉が多く舗装されていない山道が多いので、行かれる際は歩きやすい服装と靴をお勧めします。

要所要所に案内板が設置されているので、迷う心配はありません。

広場に到着。

こちらでは「3.岩屋巨石正面」と「7.岩屋巨石飛び出す石」を見ることができます。

雨はやんでましたが、霧で真っ白な向島。

霧に煙る景色は、なかなか幻想的ですね。

天の岩屋戸伝説が伝わる、岩屋巨石正面。

稲田先生のお話を伺いながらこの場所にいると、本当にここが神話の舞台ではないかと興味が深まります。

岩屋(岩の祠)。

「冬至の朝、岩屋山山頂から登った朝陽は、千光寺のご本尊を照らすが、この岩の祠も照らす」とお聞きしてビックリ!

2018年現在発掘調査はなされていないらしく、何が眠っているのか心惹かれます。

斜めに数本走る線刻は、古代「神聖なもの」と考えられていた雷を表現したものではないかとのこと。

巨石にはいたるところに仏像や梵字が彫られています。

馨ちゃんと記念撮影していただきました。さすが海外で活躍するモデルさん、顔ちっちゃ、背ぇ高っ、めっちゃスレンダー!

楔石が打たれた、飛び出す岩。

稲田先生曰く「巨石信仰は仏教公伝(6世紀半ば)前。これだけの巨石を割って動かすには、2,000人は必要だっただろう。当時その規模の作事を行うには、朝廷主導としか考えられんのよ。

浄土寺が創建されたのが、616年。西國寺の創建が729〜749年。弘法大師空海開基とされる千光寺が806年。何百年もかけて、尾道が形作られていったんだと思う」

CADや重機はおろか、道路も橋もない時代。岩屋山に2,000人の人数を集めるだけでも、気が遠くなるような話です。

巨石が崩れ落ちることなく小さな楔岩で固定されている様子にも、「当時、構造計算的なことができる人がいたに違いない」と驚くばかり。

稲田先生「石像彫刻家にも何度も見てもらったけど、どうやってこの巨石を割り、更にずらしたのか、全然分からんって。昔の人の技術力はすごいよ」。

4.岩屋巨石割れ目。

この巨石の割れ目に、夏至の太陽が東側から昇り、冬至の夕陽が西側へ沈むのです。

方位磁石も測量計もない時代、綿密な記録と研究によって巨石信仰がつくられていったのでしょうね。古代の人々の叡智に頭が下がるばかりです。

冬至の夕陽がよく見えるよう、削られた部分。人力でこれだけの巨石を削るって・・・!

2019年冬至には、この割れ目に沈みゆく夕陽が見れますように。

『もののけ姫』に出てきた「乙事主 (おつことぬし)」のような巨石と、薬師堂。

猪の鼻の穴のように見える凹みは長年の風雨によるものかと思っていましたが、稲田先生曰く「火を燃やして祈りを捧げていた証」。

5.千光寺パノラマビュー。

千光寺を正面にのぞむ岩も、割られています。

稲田先生、お忙しいなか早朝からありがとうございました!!

お蔭様でますます尾道の歴史と神話に興味が湧きました。学びたいコト・知りたいコトがいっぱい。

2019年は「学び」の時間を多くとれるようスケジューリングしていこう!

2019年の夏至は、6月22日(土)。

2019年の冬至は、12月22日(日)。

早速スケジュール帳に書き込んでおかなくっちゃ。

 

岩屋山

 

広島県尾道市向東町(向島)
https://www.ononavi.jp/sightseeing/showplace/detail.html?detail_id=729

馨ちゃんの書籍はコチラ。

 


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投稿者プロフィール

本谷美穂
本谷美穂
尾道・しまなみ海道のブロガー&サイクリスト。
ソーシャルメディアを活用した販促支援、ワードプレスベースのホームページ・ブログ制作を行っています。

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