2023年夏、尾道市向島町の立花海岸に、フランス ブルターニュ地方の本格ガレットとクレープがいただけるカフェがオープンされました。
店名は『Les Dix-Sept Bateaux』 (レ・ディセット・バトー)、フランス語で「十七艘の舟」という意味。
「これほどのクオリティのガレットとクレープを、向島で味わえるとは!」と驚愕する本場のお味、素晴らしい美味しさです。
ぜひ召し上がっていただきたい本格ガレット&クレープ、ご紹介しますね。
目次
Les Dix-Sept Bateauxのメニューは?
※2023年9月中旬のメニューです。メニューは食材によって変わるそうですので、ご参考までに※
コース 2,880円。
<ガレット>
〇ジャンポンクリュ・ウフ・エメンタール
〇シャンピニオン・ブリー・ジャンポンセック・胡桃・トリュフの薫り
〇サーモンフュメ・ほうれん草のクリームソース・シャンピニオン・檸檬
<スープ>
スープ・ド・ポワソン
<クレープ>
〇自家製塩バターキャラメルと胡桃、スュクルヴァニーユと檸檬
〇季節の素材をとりいれた限定デザートクレープ
〇フィグ・ヴァニラ・ローストアーモンド・キャネルデセイラン・林檎の蜂蜜
ドリンクメニュー。
〇シードル(アルコール、ノンアルコール)
〇ミネラルウォーター(ペリエ、サンペレグリノ、コントレックス)
〇エスプレッソ
〇ハーブティー(ミント、カモミール、ルイボス)
〇ベルギービール
〇ワイン(ボトル)
フランス料理の名称。フランスでガレットは「円く焼いた料理」を意味するが、日本では特にそば粉生地を薄く焼いたブルターニュ風ガレットを指すことが多い。
(Wikipediaより)
Les Dix-Sept Bateaux、ミホが食べたのは?
着席前に「素敵」と小声がもれてしまう、テーブルセッティング。
ガレットにはシードルが相性良しとのことで、わたしはアルコール入り、つっくんはノンアルコールをお願いしました。
シードル専用の陶器のカップ。ブルターニュ地方では、シードルは専用の陶器のカップで飲むのが伝統的なんですね。
林檎香るスパークリング、爽やかで美味しい。
蕎麦粉のガレット1皿目は、ジャンポンクリュ・ウフ・エメンタール(生ハム・卵・エメンタールチーズ)。
一口いただいて、「うわっ!なんだこの美味しさ!」と大きな衝撃を受けました。
蕎麦独特の風味が香ばしく、ガレット生地そのものの美味しさが際立ってる!
電気ではなく高温のガスで焼かれたガレットは、外側は薄くてサクサク、内側はもっちりしっとな食感のコントラストも楽しめ、最期の一口までまったく飽きさせません。
生ハムの塩気と旨み、黄身がとろり半熟の目玉焼き、エメンタールチーズのまろやかで甘い風味、ほのかな苦みが心地いい葉野菜、そして絶品ガレット生地が交響する魅惑の世界。
シードルの酸味と果実が口内をリフレッシュさせてくれ、ガレットと相性が最高がよく分かります。
シャンピニオン・ブリー・ジャンポンセック・胡桃・トリュフの薫り(マッシュルーム・ブリーチーズ・乾燥生ハム・胡桃・トリュフの薫り)。
ナイフとフォークを入れる前に、数秒見入ってしまう美しさ。
一口ごとにガレットの食感も食材の組み合わせも変わり、添えられたバルサミコソースを加えることで更に変化を遂げ、食べ進めるのが楽しくてなりません。
これだけのクオリティのガレットを、尾道、それも向島でいただけるなんて、夢のよう。シェフ、向島を選んでくださって、本当にありがとうございます。
サーモンフュメ・ほうれん草のクリームソース・シャンピニオン・檸檬(スモークサーモン・ほうれん草のクリームソース・マッシュルーム・檸檬)。
「ブルターニュ地方は小麦の生育に向かず、蕎麦の生産が盛んだったんです。現地ではガレットは軽食やデザートではなく、しっかり食事として扱われているんですよ」というシェフの説明に納得のボリューム感ですね。
サーモンのスモーク加減、クリームソースの芳醇な味わいにも感動。
この一皿にフランス料理のエスプリが詰まってると言っても、過言ではないでしょう。
生地以外の食材や料理法にも、シェフの矜持と技術がはっきりと感じられます。あ、こう書くとかたくなっちゃいますが、シェフはとっても気さくなイケメンさんです^^
スープは、スープ・ド・ポワソン。
魚介の濃厚なお出汁に、香味野菜と数種のハーブをきかせてある、大人好みなスープ。
魚介の火の通し加減が最適なのでしょう。当然臭みはまったくなく、旨みが抜けることもなく、豊かな味わいです。
「白ワインを追加でお願いしようかな、でも次はもうクレープだしな」と迷い、ワインはボトルのみなので今回は諦めました~。
自家製塩バターキャラメルと胡桃、 自家製クレームシャンティイ添え。
ガレットと同じように、クレープ生地もパリッとしっとり食感の違いを楽しめます。
バターが贅沢に使われていて、とてもリッチなテイスト!
塩バターキャラメルのほろ苦く深い甘みも素晴らしく、エスプレッソか濃い珈琲、なんなら深めの赤ワインにも合いそう。
スュクルヴァニーユと檸檬、 自家製クレームシャンティイ添え。
レモンの爽やかな香りと酸味で口中と喉がさっぱりし、新たな食欲がわいてくる危険なクレープ。
食材がシンプルなだけに、クレープ生地の美味しさをより実感できますね。
自家製クレームシャンティイは甘さ控えめで上品、リッチなクレープ生地と最高のバランスです。
わたしはエスプレッソを。
つっくんは、カモミールティー。百花蜂蜜添え。
フィグ・ヴァニラ・ローストアーモンド・キャネルデセイラン・林檎の蜂蜜、自家製クレームシャンティイ添え。
林檎の蜂蜜が華やかでさっぱりしていて、旬を迎えたイチジク、甘味を感じるシナモンと、お互いを引き立て合ってます。
はぁぁ、美味しい。すべてが美味しい。美味し過ぎる。
終始、度肝を抜かれる美味しさでした。
Les Dix-Sept Bateaux、雰囲気や接客は?
お店があるのは向島の南側、高須町へ移転されたパン屋『Sorire(スリール)』さんが入られていた建物です。
フランスの街角に来たかのような佇まい。
お店に入る前から可愛いですが、入ってからもディスプレイのセンスの良さに感激。
帽子好きなら被ってみたくなる、レトロ可愛い麦わら帽子たち。
この階段を登って、2階へ。
イートインスペースの2階。
窓際のカウンターに4席、丸テーブルに3席、計7席。
グループごとに予約時間をずらし、ゆっくり過ごしてもらえるよう配慮されているそうです。
テーブルセッティングもクッションも、フランスのカフェに立ち寄ったかのよう。
向島にいながらにして、海外旅行気分を味わえます。
窓からの眺めは、立花の山と海、停泊している漁船が長方形に切り取られ、まるで風景画。
ワインボトル、グラス、観葉植物のセッティングもセンス良くまとめられています。
1階には、クロモリの DE ROSA!シェフ、ローディなんですね。オレンジのクロモリ、素敵!
テイクアウトされた方が「写真撮ってもいいですよ」と、撮影させていただきました。ブーケのようなガレット、可愛過ぎますね!
テイクアウトは「1時間以上前にお電話で予約してもらえると、受け渡しがスムーズです」とのこと。
目の前には「尾道のモンサンミッシェル」とも呼ばれる『向島新四国 第三十八番 金剛福寺』。
お会計は、現金またはクレジットカード。
車はお店横に数台駐車可能。サイクルラックも数個設置されています。
営業時間・定休日はまだはっきり決めていないそうなので、行かれる際はお電話で確認されてくださいね。(2023年9月現在)
店舗情報
Les Dix-Sept Bateaux (レ・ディセット・バトー)
〒722-0071 広島県尾道市向島町立花2982-6
電話: 0848-44-8221
https://www.instagram.com/les17bateaux/