予約が取りづらいことで有名な人気店、尾道駅から程近い尾道商店街入口にある『郷土味かけはし』さん。
今回も何度か日程調整のうえ、やっと久々に伺うことができました。
ネブト、ギザミ、ドギをはじめ、尾道で揚がった鮮度抜群の魚介類がいっぱい!
視覚・味覚・嗅覚、ココロも存分に満たされるお料理とおもてなし、ご紹介しますね。
目次
郷土味かけはしのメニューは?
昼夜ともコース料理のみで、要予約。
昼の部は3,500円~、夜の部は5,400円~。
お酒は日本酒を中心に、焼酎、ワイン、梅酒、ビール、ソフトドリンクなど。
郷土味かけはし、ミホが食べたのは?
一品目は、ネブトの唐揚げの酢漬け。
カラっと揚がった小さなネブト(スズキ目スズキ亜目テンジクダイ科)にお酢がしゅんでスッキリ、残暑で疲れ気味の胃腸を元気にしてくれます。
『かけはし』さんのお楽しみのひとつ、大女将さんの俳句を若女将さんが書かれた短冊に和みます。
うわぁ・・・!
全員から歓声があがったこのあしらい。
荒波のような勢いがある海色の大皿の上で、年代を感じるガラスの器を緑がまぶしいもみじと氷が引き立て、浮世絵のような世界が生まれてます。
アンティークなガラスの器の中身は、マイクロトマト、コーン、枝豆が彩りを添えた素麺瓜。
いついただいても『かけはし』さんのお出汁は本当に美味しい。
おつくり盛合せは、ギザミ、エビ、タコ、鯛など。
尾道では馴染み深いギザミ(スズキ目ベラ亜目ベラ科キュウセン)ですが、塩焼きにするのが一般的で、お刺身でいただくのは初めてかも。
食べやすいよう細やかに隠し包丁が入っていて、鮮度抜群の魚介をしっかり味わえます。
綺麗に中身をくり抜かれたトマトの器には、鱧の糸切り。
青蜜柑をキュッと絞って、爽やかにいただきます。
添えられた葉っぱは、みかんの葉だそう。
日本酒は「竹鶴」「〆張鶴」を冷酒で美味しくいただきました。
しっとりと美しい塗り椀。
アコウの焼き物と冬瓜なのですが、焼きアコウのぷりぷり感にビックリ。
「アコウです」と教えていただかなければ、焼きフグかと思うような弾力と旨みでした。
秋の訪れを感じさせてくれる焼きもの。
日本酒が進みまくるお味噌が塗られた焼き魚と、お口をさっぱりさせてくれるおろし。
続いての器も、これまた素敵。
しばし見入ってしまいます。
鰻とすっぽんの茶碗蒸し、モロヘイヤのすり流しがけ。
全体として上品にまとまってるのに、鰻とすっぽんの濃厚なお味で勇壮さも感じます。
なんて贅沢な茶碗蒸しなんでしょう。
揚げものは、尾道の地魚ドギの骨せんべい、鯛せんべい、尾道産イチジクなど。
サクサク食感のドギ、ふんわり甘いイチジク、すべてが素晴らしく美味しいのだけれど、そろそろ胃袋の限界を感じます(焦)。
「今日はお茶漬けはなしで」と言おうかなと思ってましたが、
「おつくりでお出ししたギザミでお出汁をとってます」とのことで、食いしん坊スイッチがオン(笑)。
鮮魚の旨みたっぷりの出汁茶漬け、最高です。
おなかがはちきれそうでも絶対食べたい、『かけはし』さんの濃厚プリン。
なんだかんだ言いつつ、しっかり完食させていただきました。
あぁ、今回も大満足&大満腹。本当にありがとうございました。
郷土味かけはし、他の季節のお料理はこんな感じ
郷土味かけはし、雰囲気や接客は?
1階には個室が3室(2名~8名まで対応可能)、2階はお座敷(20名まで)。カウンターも数席あり。
玄関、お部屋、お手洗い、いたるところに季節の草花が活けてあり、心が和みます。
予約時の電話応対、お出迎えからお見送り、お料理を出すタイミングや声がけなど、行き届き過ぎるほどの目配り気配り心配り、とにかくおもてなしが素晴らしいんです。
宴席・接待・御祝・お結納などの目的、苦手な食材やアレルギーなど、その人その人に合ったお料理を仕立ててくださるので、どんな方でも安心してご案内できますよん。
唯一困るのは、冒頭にも書いた「予約が取りづらい」こと。早めの予約を心がけましょう。
お店情報
郷土味かけはし
〒722-0036 広島県尾道市東御所町3−12
電話: 0848-24-3477
http://kakehashi.hp.gogo.jp/pc/