2014年に全国初のサイクリスト向け複合施設としてオープンした『ONOMICHI U2』で開催されたシェフズディナー。
ニューヨークの有名レストランで活躍されてきたデイブ・グールド氏による「地産地食」を堪能させていただきました。
お料理の美味しさも予想をはるかに上回っていましたが、野菜の本当の食べ方や活用法もすごくいい勉強になりましたよ。
デイブ氏による感動のシェフズディナー、ご紹介しますね。
Chef’s Dinner by Dave Gould at Onomichi U2
イベント概要
5月30日(水)、The RESTAURANTにおいて、一夜限りのディナーイベントを開催。
NYのRoman’sやMarlow&sonsをはじめとするレストランでシェフとして活躍してきたDave Gould(デイブ グールド)氏を迎え、スペシャルディナーをご用意いたします。瀬戸内ならではの旬の食材を織り交ぜたメニューをファミリースタイル(大皿型式)でお楽しみください。◎協力:Food Hub Project
イベントページより。
日 時:2018年5月30日(水)19:00~
場 所:ONOMICHI U2/The RESTAURANT
料 金:¥5,000(税別)※ドリンク別
https://www.onomichi-u2.com/topics/2018/05/18/3755/
徳島県名西郡神山町『Food Hub Project』サイトはコチラ。
http://foodhub.co.jp/
スペシャルディナー
素敵なテーブルセッティングがなされた『ONOMICHI U2/The RESTAURANT』。
期待に胸が高まる、当夜のコース。
ドリンクメニュー。
食前酒は『Food Hub Project』が手がけておられる日本酒「神山の味 純米酒 2017 イクヒカリ」。
フルーティーで女性好みな優しい日本酒。小ぶりな枡は、神山町の桜から作られているそうです。
「お米の味がする日本酒の復活!神山の米と湧き水を使った日本酒をみんなでつくるプロジェクト」クラウドファンディング中なんですって。
「神山の日本酒」クラウドファンディングのページはコチラ。
▽
https://motion-gallery.net/projects/foodhub_sake2018
日本酒談議に花が咲いているすぐ近くでは、デイブ氏が最初の一皿の仕上げにかかられてます。
このLIVE感すごい。
ビールで、かんぱーい♪
瀬戸内で獲れた魚介と”つなぐ農園”新玉ねぎのクロスティーニ。
新玉ねぎとともにマリネされているとり貝は、尾道の漁師さんと一緒に漁に出られたものだそうです。
自家製小麦粉のバゲット、滋味を感じる野菜、獲れたて魚介に、味付けの妙技が加わって、一品目から感動の嵐。
これはすぐ白ワインに切り替えねば。
”やまそら農園”佐藤さんのエルバステラのフリッタータとオーブンでゆっくり火を通したトマト。
弱火のオーブンで4時間(!)じっくり火を通したというトマトは、甘みと旨みの凝縮感に驚愕。
トマトの甘みとイタリア野菜エルバステラの少しワイルドな苦みのコントラストが秀逸です。
今度『ミーシャンズファーム&みどり農園』の極薄皮トマト「プチぷよ」をオーブン焼きしてみよう。
”神山の味 2017”酒粕と自家製阿波挽茶でマリネした阿波美豚肩ロースのスモークコッパ、人参とラディッシュのピクルス、グリビッシュソース添え。
農ガール『みどり農園』みどりちゃんが大きな目をキラキラさせながら、「そう!ルッコラの本当の食べ方はこうなんです!切ると香りが落ちるので、そのままの形でかじってほしいんです!」と感動。
そうなんじゃ、ルッコラは切ったりちぎったりしちゃダメだったんじゃ・・・。反省。
それにしても、阿波美豚もお野菜も美味しいこと。
酸味のきいたピクルスの加減も、グリビッシュソースも「最高♡」のひとことです。
まだ3品目にしてアチコチから「このお料理で5,000円って安過ぎない?」との声が聞こえてくるのに納得でしたよ。
グリビッシュソース、おうちでも作ってみよう。
グリビッシュソース by スコープ
ふっくらフォカッチャ他。
炭火でスモークしたレンズ豆のピュレ ”つなぐ農園”2種のカブとトレビスのディップ。
レッドレタスとも呼ばれるチコリの仲間トレビスの紫色と、レンズ豆のピュレの灰色のコントラストは、日本人にはなかなか出せない色彩感覚ですね。
蕪「もものすけ」のジューシーさもすごかった。
レンズ豆のピュレはみんなでフォカッチャでぬぐい、猫がなめたようにいただきましたよ。
鋭い眼差しでお料理と向き合うデイブ氏の姿にも、感動の連続。
「スティーブ・ジョブズにちょっと似てる」と思ったのは、わたしだけかしら?
薪火で丸ごと焼いたキャベツを詰めたグリルパッケリ そら豆とスナップエンドウのソース。
カンパーニャ州の大きな穴あき短状パスタ パッケリに、この世の幸せがすべて詰め込まれたかのよう。
最期のお料理は、魚介の煮込み。
カチュッコ[せとうち 海の幸のトマト煮込み] グリルしたバゲットを添えて。
多種の魚介類の旨味が広がる濃厚かつ複雑な味わいトマトソースに、スズキのグリル。
あまりの美味しさに、つい赤ワインもお願いしちゃいました。
次はドルチェだと思っていたら、おもむろに美しい野菜を並べだしたデイブ氏。
なんとサービスでサラダを作ってくださいました。
野菜本来の味を引き出し引き立てる塩加減とハーブの使い方に、またまた感動。
農ガールみどりちゃんは「泣きそうに幸せ」と言ってたけど、その気持ち分かります。
ドルチェの準備をされるデイブ氏。
”神山の味 2017”酒粕と神山小麦全粒粉のパウンドケーキ ”つなぐ農園”キウイのジンジャーシロップマリネ。
すでにおなかがはちきれそうですが、デイブ氏のお料理がいただける機会なんて早々ないのだから、がんばれわたし!
酒粕の風味がきいてどっしりしているパウンドケーキも、ジンジャーシロップでマリネされたキウイも美味しい。
特にキウイがめっちゃめちゃ美味しい。
デイブ氏は9月まで徳島県に滞在されているそうなので、日本を離れてしまう前にもう一度お会いしたいなぁ。
食材との向き合い方、農家さんへの感謝をあらためて学んだ思い出深い一夜となりました。
誘ってくれたみどりちゃん、素晴らしいお料理を作ってくださったデイブさん、『Food Hub Project』&『ONOMICHI U2』の皆さま、本当にありがとうございました!!
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お店情報
ONOMICHI U2
〒722-0037 広島県尾道市西御所町5−11
電話: 0848-21-0550