2020年2月8日(土)、経済産業省 中国経済産業局『サクラプロジェクト』の「広域ラグジュアリーツーリズム開発に向けたネットワーク構築会~Cycling ✕ Life Project in 尾道~」が開催されました。
3グループからの現状発表、2グループからの取組紹介、ディスカッション、情報交換会。
サイクリング関連の事業者さん、ものづくり事業者さん、サイクリストなど約50名が、尾道水道を見渡せる『ONOMICHI SHARE(オノミチシェア)』を会場に、熱い意見交換と交流が繰り広げられました。
ネットワーク構築会の様子、ご紹介しますね。
目次
Cycling × Life Project サクラプロジェクトとは?
わたしも参加させていただいた「Leaders Summit Ride」(2016年11月19-20日、島根県松江市で開催)において、官民を超えた有志により策定されたプロジェクト。
● 中国経済産業局が、中国地域内外のプラットフォームを構築し、サイクリングをツールとした新たな観光関連産業を創出する取組です。
● 世界で成長傾向にあるサイクリング・ツーリズムにおいて地域のイノベーションを促進するため、積極的に地域内外の資源を活用し、様々な産業を掛け合わせ、知財等も活用し、骨太な観光関連産業の創出を目指します。
「未来のサイクリングツーリズム」サクラ・ハッカソン広島尾道ステージ
尾道水道沿いの会場『ONOMICHI SHARE』へ。
中国経済産業局 産業部 流通・サービス産業課 小川課長の開会ご挨拶。オシャレでダンディで、ファッション業界の方のよう。
尾道市 観光課 中原課長ご挨拶。
現況発表
2016年にスタートしたサクラプロジェクトの現状発表が行われました。
福山観光開発株式会社✕合同会社S-WORKS
トップバッターは、S-WORKSの坂本社長。
お会いするのは2年半ぶりですが、その間に世界の富裕層向けサイクルツーリズムを次々と実践しておられ、あらためて敏腕ぶりに感服。
坂本社長のお話のなかで印象的だったのは、世界の富裕層がしまなみ海道サイクリングをためらう理由は2つ、「自転車輸送」と「食事」。
「ヴィーガン食」や「ハラール食」に対応している飲食店が少なく、2019年のツーリズムではケータリングランチを採用されたそうです。
多くの富裕層は「コーシャ食」や「グルテンフリー」も求めておられるそうですが、「コーシャ食」に対応している飲食店はまだほとんどないのだとか。
恥ずかしながらワタクシ、この日まで「コーシャ食」なる言葉すら知りませんでした(焦)。
「コーシャ(コーシャー、コシェル、カシェル、カシュルート等と日本語表記することもある)フードとは、イスラム教徒のハラールフードのように、ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」のこと。コーシャジャパン株式会社
ライン川サイクリングクルーズ船の写真。参加してみたいなぁ♪
自転車がそのまま積み込める電車。う、羨ましい!
S-WORKSさんと大昌株式会社さんが開発された、ロードバイク輸送コンテナ JAL仕様。
前輪をはずすだけで、ロードバイクが空輸できるんです!
ヘルメット、シューズ、ウェアなどを収納できるスペースもあり、至れり尽くせり。
愛チャリ DE ROSA R838 Black Pink と一緒に、海外旅行してみたい!
株式会社モンベル✕マツダ株式会社
株式会社モンベルさんの各地での取組。
マツダ株式会社さんの発表。
マツダさんには、ロードバイクがそのまま車内に載せられる車種を販売していただきたいなぁ。
アンデックス株式会社
尾道発のミニベロ、ロードバイク、マウンテンバイクを製造・販売しておられる『アンデックス株式会社』高橋要一さん!
サクラプロジェクトから誕生した、飯南町マウンテンバイクがカッコイイ!
NAGI BIKE
https://www.andex.co.jp/nagi/
民間事業者による尾道地域での取組紹介
JR西日本さんとたびたすさんから、尾道・しまなみ海道地域での取組発表。
西日本旅客鉄道株式会社&株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション
発表者は内藤真也さん。
瀬戸田(生口島)「しおまち商店街」で行われている取組に、興味津々!
「住みたい街、しおまち レモンとアートと人情と」。
しおまち商店街では、明治初期に建てられた「堀内邸」をリノベーション中で、2021年に宿泊施設として開業予定。1泊6万円ほどの高級施設になるそうです。
サイクルシップ「ラズリ」、新しい船、グリーンスローモビリティなど、瀬戸田の今後ますますの盛り上がりが楽しみですね。
瀬戸内案内舎たびたす
発表のラストを飾ったのは、たびたす渡辺裕樹さん。
イギリス生まれの折りたたみミニベロ(小径車)ブロンプトンの、組立実演。
あっという間に、組立完了!わたしも体験させていただいたことがありますが、素人でも扱いやすくて本当に簡単なんです。
瀬戸田サンセットサイクリングツアー。
通常のサイクリングは「日が暮れる前に家に帰ろう(ホテルに帰ろう)」なので、伴走車が付くサイクルツアーならではの贅沢な時間ですね。
希望の場所へ自転車を配達・回収してくれ、さらにサイクリング中は荷物を無料で預かってもらえる「たびたす」システム、素晴らしい。
優しくてお茶目な渡辺さんのサイクリングガイドツアー、オススメです!
たびたす
https://www.tabitasu.net/
ディスカッション
1時間半ほど、発表者と参加者のディスカッションタイム。
再会を約したお二人。
〇岡山県玉野市『インコントロ・モンド』
サイクリングガイド・飲食店&ゲストハウス経営をされている河本さん。
〇岡山県美作市の自転車YouTuber「サドルの上からこんにちは」 大熊さん。
玉野と美作に、愛チャリと一緒に伺わねば♪
「泊まりに行きたい!」新お宿。
広島県江田島市『ヤギとバナナとゲストハウス とからんど』河本さん。
20頭のトカラヤギを飼育しておられ、お食事にはヤギのチーズがいただけるのだそう。なんて魅力的なんでしょう。
情報交換会
平谷祐宏尾道市長ご挨拶。
懇親会のお料理は、大好きな『イルポンティーレ』さんのオードブル!
さっすがイルポンさん、彩り豊かで華やかなビジュアル、どのお料理も「うーん♪」と声が出ちゃう美味しさです。
マウンテンバイク愛好者の注目を集めたのは、広島県山県郡北広島町『岩﨑技研』さん制作のフレームにかけられる簡易椅子。
山の中でこの椅子に座り、キャンプ飯を楽しんだら最高でしょうね。
お問合せ:岩﨑技研 電話 0826-83-1041(岩崎利宣さん)
暮れゆく尾道水道に浮かぶのは、出航前の屋形船「いっとく丸」。
PRコーナーで指名され、しまなみ愛を語る「しまなみ海道の赤い彗星」つっくん。
やっぱりファッション業界の人にしか見えない(いい意味で)、小川課長。
お久しぶりな方々、はじめましてな方々、しょっちゅうお会いしている方々(笑)、皆さまと楽しくて有意義な時間を過ごさせていただきました。
駐豪経済産業局の皆さま、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
会場情報
ONOMICHI SHARE(オノミチシェア)
〒722-0035 広島県尾道市土堂2丁目10−24
電話: 0848-38-2911
http://onomichi-share.com/