大林宣彦監督「尾道三部作」『転校生』で、男女が石段を転がり落ちるシーンを撮影したのが、ここ『御袖天満宮』。
近年は尾道を舞台に描かれたアニメ『かみちゅ!』の聖地としても人気ですね。
すぐ近くで生まれ育ったので、小さなころはこの石段で「じゃんけんグリコ」などして遊んだのが懐かしい。
写真撮影で訪れるのは初めて、思い出が詰まった地にワクワクしちゃいます。
御袖天満宮
銘々に撮影をする皆さん。
「あれ、意外とたいした石段じゃないね」という声がチラホラ聞こえてきますが・・・
有名な石段は、山門を抜けてからのこちら!
全55段。5mの1本石が54段と、最上段の継ぎ目のある石で構成されています。「完璧なものはよくない」との思想で、わざと継ぎ目を入れてあるのだそう。
「えー!これを登るのー?」と驚きつつ、撮影に余念がない皆さん。
クニくん師匠の真似をして、超ローアングルから狙っていると、
その姿をえっちゃんに激写されてました(笑)
まずは本殿へお参りしましょう。
嬉しいことに、まだ少し紅葉が残っていて、緑と赤のコントラストを楽しめました。
紅葉と寺社仏閣って、日本ならではの美しさですね。
紅葉と石段。これが撮りたかったので嬉しい。
みなもに揺れるもみじ。
狛犬と、さわり牛
愛嬌のある表情の狛犬さん。
今回の撮影会で気付いたのですが、わたし、犬好きのせいか狛犬が大好きなようです。
灯篭越しに横顔をパチリ。
ポテッとして可愛い後ろ姿もパチリ。
さわると願いごとが叶うといわれる、さすり牛。
狛犬の角
「角がある狛犬がいるね」と気になって調べてみたら、「獅子」と「狛犬」の史実を知りました。
▽
口を開けているのが獅子で、閉じて角のあるのが狛犬なのです。
わたしたちはひと口に「狛犬」と言ってしまいますが、正しくは「獅子」と「狛犬」の組み合わせだったのです。もちろん「狛犬」という言い方でも間違いではありません。
今はなにごともすぐに調べられて、本当に便利になりましたね。
御袖天満宮 情報
学問の神様 菅原道真公を奉っています。
その昔、菅原道真が京より大宰府へ流される途中、尾道へ立ち寄りました。その際に民衆に親切にしてもらったお礼に着ている服の袖を渡されたことに由来するそうです。
受験生の信仰が厚く、受験シーズンには多くの受験生が訪れます。
また最近では大林映画「転校生」の階段落ちのシーンのロケ地としても有名です。
出典:おのなび
〒722-0046 広島県尾道市長江一丁目11-16
電話:0848-37-1889
近くの街並みとネコ
御袖天満宮付近の町並みは、ミニチュアモードで撮るとさらに尾道らしくなりますね。
夕景へと色彩を変えてゆく空にうっとり。
趣のある石段は、師匠に教えてもらってアンダー&モノクロで撮ってみました。
猫の町尾道、可愛いネコもいっぱい!
ぽかぽか陽気のなか、気持ちよさそうにウトウトする姿がなんとも愛くるしい。
懐かしい町並みを抜けて、猫多発地帯「猫の細道」へGO!(続く)
フォトグラファー竹國照顕氏
わたしのカメラの師匠、クニくん。
1973年生。広島県尾道市在住。
1994年からグラフィックデザイナーとして活動し、2014年クレアテゴを開業。
グラフィックデザイン、ウェブデザインなど、デザイナーとして業務を行うと同時に、フォトグラファーとしても活躍中。
ホームページ:クレアテゴ(CREATEGO)
https://www.creatego.jp/
ブログ:photolog_creatego
facebookグループ:尾道を撮りたい!
https://www.facebook.com/groups/1617668385185232/