2023年4月10日、尾道市役所近くに本格中国料理『中国菜 なべ屋』さんがオープンされました。
生口島瀬戸田で臨時出店されていたときから「超絶美味しい!」と話題をさらっていた、あの渡辺シェフのお店です。
ハードル爆上げで伺ったにも関わらず、期待を大きく上回る斬新なアイディアと美味しさに驚きの連続でした。
中国料理がお好きな方に是非是非訪れていただきたい新名店、ご紹介しますね。
中国菜 なべ屋のメニューは?
亭主おすすめは「麻婆とうふ」と「もち豚の黒酢酢豚」。
味わいある手書きバージョン。
ドリンクメニュー。
紹興酒、バイジーナーナイ、ジーモラオチュウ、ヘイミー。紹興酒以外は飲んだことがなくて興味津々。
中国菜 なべ屋、ミホが食べたのは?
まずは、生ビールでかんぱーい♪
ピータン盛り 白菜の甘酢漬け添え。
優しい味わいでクセが強くないピータンは、じわじわ旨みが広がって味わい深い。
いい具合にシャキシャキ感を残してある白菜の甘酢漬けも、いいお味。
ピータンとくれば、紹興酒を合わせたいですよね。シェフにお任せでお願いした「黄中皇 10年」。
ほんのり甘口だけど後口スッキリで、ピータンと相性抜群です。
大きな衝撃を受けた、春巻き。
「えっ?黒い春巻き?」と驚きますが、黒いのはキクラゲ。
「魯肉飯に近い味付けです」とシェフがおっしゃるとおり、五香粉がきかせてあって、八角やシナモンの豊かな香りが鼻に抜けてゆきます。斬新な春巻きだわぁ。
皮はパリっ、タネはジューシーに揚げられていて、油っこさやしつこさは皆無。
キクラゲのコリコリ感、皮のパリパリ感など食感もよく、いやぁこりゃ絶品かな。絶品かな。
一般的な春巻きは酢醤油と辛子でいただくのが好きだけれど、こちらの春巻きはタレなしで完成しています。
海老チリソース煮。
辛さはマイルド。海老のプリップリ感と甘みが存分に引き出され、程よい甘みと酸味も感じるチリソースとあいまって、円熟した味わい。
海老チリも美味しいわぁ~!
度肝を抜かれた逸品、もち豚の黒酢酢豚。
紹興酒、黒酢、お酢、ナツメ、ニンニク、玉ねぎを入れて熟成されている黒酢ダレが衝撃の美味しさなのです。
フレンチのメインで出されても違和感がないであろう、美しさと美味しさ。
「フランスパンがあれば、ソースを全部さらえたいね」と話していたら、「そうおっしゃる常連さんが多いので、パンをメニューに加えようかと思ってます」とのこと。みんな考えることは同じですね^^
酢豚とのペアリングは「朱鷺黒米酒(ヘイミー)」。フルーティーでとても飲みやすい中国酒、酢豚とよく合います。
この酢豚には、タンニンのしっかりした赤ワインも合わせてみたいなぁ。
いやほんと、酢豚の概念が変わりました。
土鍋で提供される、麻婆とうふ。
超粗挽きミンチの肉々しさがたまらない、ワイルドかつ繊細な麻婆豆腐。
麻婆豆腐にしては甘味が強いのは、甜麺醤かしら。甘味・辛味・旨味のバランスが素晴らしく、奥深い美味しさ。
麻婆とうふに合わせてくださったのは、白ワインのようなバイジーナーナイ。辛味をスッキリと洗い流してくれる清涼感にハマりそう。
次回は紹興酒を合わせて、味わいの膨らみを体感してみたいな。
辛いのが好きとお伝えしたら、追い花椒を出してくださいました。
花椒好きな方は、是非たっぷりと追加してみてください。甘めの麻婆豆腐に花椒の香りとシビシビ感が加わることで、より一層深みが増して美味しくなります。
五目タンメン。
嬉しい!ずっとずっと探してました、尾道近郊で美味しいタンメンがいただけるお店。
白菜、青菜、しめじ、タケノコ、きくらげ、ハム、海老など、具だくさん。
上品な薄味だけれど、旨みもコクも際立っているスープにうっとり。ガッツリ飲んだ後や二日酔いの朝にこのタンメンがいただけたら、五臓六腑に沁みわたること間違いなし。
五目タンメン、ランチタイムにも提供してほしいわぁ。
紹興酒(6年)。安定の旨み。
シュウマイ。
あえて肉々しさは抑えてあるそうで、なめらかな舌触り。お肉と干し海老の旨みがギュッと詰まっていて、紹興酒が進んでしまう危険な焼売。
春巻き同様、タレなしで完成しています。
チャーハン。
中国のお漬物「芽菜(ヤーツァイ)」の香りと歯ごたえがいいアクセントになっています。
お米はジャスミン米を使われているので、パラパラサラサラな軽い口当たり。おなかいっぱいなのに、いくらでも入りそう。
あっさりとクセの少ないザーサイ。
デザートは、月替わりの紹興酒プリン クコの実のせ。紹興酒香るプルプルなプリンも美味しい。次回は杏仁豆腐も食べてみたい。
名料理人やグルメなお友達から「渡辺さんの中国料理は次元が違うよ」「超絶美味しいよ」とお勧めしていただいていたとおり、超絶美味しかったです。
特に春巻きと酢豚には度肝を抜かれました。
5月下旬か6月初旬には夏期限定メニューも登場予定ですし、ゆくゆくはコース料理もやってみたいとのこと。コースをされるなら、中国酒とのペアリングもやってほしい。
また近いうちに伺わなくてはです♪
中国菜 なべ屋、雰囲気や接客は?
お店があるのは、尾道市役所からすぐ近くの尾道海岸通り沿い。スペインバル『Lock’y』だった店舗を、外観・内装はほぼそのままに営業されています。
シンプルでスタイリッシュなこの看板が目印。
入口から奥まで続く、L字カウンター。
お祝いのお花が飾られているなか「瀬戸田はしご酒組合」が気になって仕方ない。組合に入会したい(笑)。
奥には4人がけのテーブル席が1卓あります。
2階は現在使っておられないそうで、ビクターのワンちゃんが番犬を務めていました。
営業時間は
ランチ:12:00~14:00(L.O)
ディナー:18:00~21:30(L.O)
定休日:月曜日(不定休あり)
関西のホテルに5年、東京の代々木上原にある(ジーテン)という化学調味料を使わない身体に優しい中華屋さんに約3年、都内港区に3店舗ある、マニアック中国料理居酒屋(黒猫夜)で7年半勤めて、兵庫の淡路島で2年開業 その後、地元である尾道に帰って来て元スペインバルだった店舗で新たに【中国菜 なべ屋】を開業。 国産の畜産物を使いながら、美味しいのその先をテーマにやっている中国料理で、昼は土鍋週替わりと麻婆豆腐土鍋をご用意、熱々をめしがってほしいです。 夜はお酒を飲みながら美味しい食事をだしています。 オススメは黒酢酢豚と麻婆豆腐です。
コロナ禍で給料減りピンチ…そこで独立を選んだ料理人の挑戦!家族を東京に残して単身”淡路島”に(MBS NEWS)
https://www.mbs.jp/news/feature/kodawari/article/2021/08/085191.shtml
記事からも伝わるように、店主の渡辺さんは素晴らしい経歴をお持ちなうえにとても研究熱心。お人柄は気さくで優しく、初訪問でもすんなり馴染めてしまう雰囲気づくりをしてくださってます。
中国料理がお好きな方、特に酢豚がお好きな方は、ぜひぜひ行かれてみてくださいませ。
店舗情報
中国菜 なべ屋
〒722-0034 広島県尾道市十四日元町6-12
電話: 080-1645-2028
instagram:https://www.instagram.com/nabe_ya2020/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCXimRdvHCorfGaqFOdVnYiw
※YouTubeでは家庭中国料理動画を配信されています、必見ですよ♪