昭和39年(1964年)開店。昭和の面影を色濃く残す名店『一口』さん。
鮮度抜群の魚介類の、サクサクふんわりジューシーな串揚げがいただけます。まさに匠の技。
親子三代で営まれている人情味あふれる空間は、とてもアットホームで、極上の美味に舌鼓を打ちながらまったりと寛げますよ。
行列必須の大人気店、ご紹介しますね。
串かつ 一口のメニューは?
瀬戸内海の小魚が中心の串揚げたち。
他、串かつ、ねぎとん、とんかつ、野菜も色々あり。
アルコールは、ビール、ハイボール、レモンチューハイ、熱燗など。
串かつ 一口、ミホが食べたのは?
左上が、継ぎ足し継ぎ足し作られている、自家製ソース。二度漬けどころか一度漬けも禁止。スプーンですくっていただきます。
あっさりしていてほんのり甘みと酸味のあるソースは、魚介類と相性抜群。
揚がったものから右上のバットに置いてくださいます。
手前のお皿2枚は、左の少し小さい方が塩用、右がソース用。
まずは、ビールでかんぱーい♪ 久しぶりに大好きな『一口』さんへ伺えて、幸せマックス。
瑞々しいキャベツは、塩かソースお好みで。
きすはレモンと塩でさっぱりと。
『一口』さんでは、素材ごとに「これは〇〇で食べてね。この方向から食べてね」と、一番美味しい食べ方を指南していただけるんですよ。
寿司ネタにもなる鮮魚だけを使っておられるので、一般的な「串かつ」「串揚げ」とは各段に違う美味しさ。
「喜ばれる魚」と書く鱚は、ふっくらした白身がほんのり甘くて、本当に人間を喜ばせてくれますねぇ♪
薄付けの衣はサクサクで、鱚の旨みがぶわっと広がる揚げ加減が絶妙です。
穴子の一本揚げ。
食べ方は、塩&レモンか、わさび醤油かが選べます。わたしは塩&レモン。
「サクサクして美味しいけ、尻尾から食べてね。だんだん身の味が濃うなっていくけぇ」。
穴子は尾道産が一番美味しいと思っているわたしですが、『一口』さんの穴子一本揚げは最上級に好き。
ごくごく薄めに付いている衣は、天ぷらと串揚げの中間くらいなイメージ。
ふわふわ甘い穴子と衣の香ばしさがたまらんとです。
2杯目は、さっぱりハイボール。
江戸時代から続く尾道の奇祭「尾道ベッチャー祭り」神輿渡御の日だったので、獅子が店内に入ってきてくれましたよ。
わたしも頭を噛んでいただいたので、一年間無病息災で過ごせそう。ありがたや。
大好きな食材、タコ。
タコの衣は厚めなので、衣の美味しさとタコの旨みを噛むほどに実感できますよ。
続いても大好物、牡蠣!
牡蠣フライと牡蠣天ぷらのいいところだけを集めたかのような、芸術品。
牡蠣は自家製ソースにレモンをたっぷり絞って、いただきます。
まろやかな自家製ソースに爽やかなレモンの酸味と香り、ぷるんっと揚がった牡蠣のハーモニー。
もう天国。ここ天国。
絶品、あさり。
ノーマルとピリ辛があるので、それぞれ1人前オーダーして半分こするのがオススメです。
カラリと揚がったあさり、凶悪的にお酒が進みますなぁ(笑)。
「あさりはキャベツで巻くのも美味しいですよ」、さっぱりしてほんと美味しい。
この日のラストは、海老。
大ぶりな海老をほおばったときの、あの多幸感。
プリンッと弾けてじんわり広がる海老の甘みと旨みに、さっくり揚がった衣の旨みが加わって最高です。
『一口』さんの揚げ油は、上質の油に、ラードをたっぷり加えてあるそう。
「油を変えるけぇ、ちょっと待ってね」と言われることもしばしば。油の鮮度にもものすごくこだわっておられます。
はぁぁ、変わらぬ美味しさに大満足な夜でした。ありがとうございました。
串かつ 一口、雰囲気や接客は?
店内はカウンターのみで、十数席。予約不可。
人気のネタは早々になくなってしまうので、開店30分くらい前から並んで、一巡目に入ることを強くおススメします。
2018年12月7日(金)、尾道新開レンガ通り(ポプラ南)へ移転されるそうです。
新店住所:尾道市久保2-10-10
現店舗の営業は2018年11月24日(土)まで。今の雰囲気をもう一度味わっておかれたい方は、急いで~!
お店情報
串かつ 一口
〒722-0045 広島県尾道市久保2丁目20−2
電話: 0848-37-9723