「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」在原業平
「願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」西行法師
桜を愛でる心を読んだ和歌は多くあれど、この二首に心を魅かれます。
桜が大好き。
『桜前線とともに日本を縦断する旅をする』のが夢の一つ。
そんなわたしのマイソウル桜は、
やっぱり、生まれ育った尾道の桜の名所「千光寺」の桜。
今年もお散歩がてら桜を観に行ってきました。
千光寺山さんぽ
JR尾道駅から徒歩数分、土堂小学校下の陸橋からの眺めです。
満開は過ぎちゃったけれど、まだたくさん桜が残っていて嬉しい。
鉄道ファンにも人気の撮影スポットです。
迷路のような小路を登り、
二階井戸に到着。
江戸時代に考案された生活用水の智恵ですね。
モノクロもいい感じ。
千光寺道、千光寺新道などのメジャーな登山道以外から登るのも楽しいですよ。
おとぎ話のなかに入り込んだかのような、ノスタルジックな空間が続きます。
尾道はネコのまち。
散策していると人懐こく可愛いネコに多く出会えます・・・
が!
最近はタヌキにも出会えるようです。びっくり。
『光明寺』さんの境内を抜け、
急坂を登り、
だんだん千光寺山頂へと近づいてゆきます。
千光寺の桜
「恋人の広場」の桜は、まだ綺麗に咲き誇っていました。
暮れゆく空の藍に儚いピンク色がなびく様は、観る者を切なくさせますね。
艶やかに咲き誇り、潔く散りゆく桜。
日中の清楚さと、闇に浮かぶ妖艶さ。
ゆっくり桜を鑑賞する時間が取れず、お花見にも仕事で参加できず、おまけに愛機NEX-5T(ミラーレス一眼)が故障するハプニングにも見舞われた2015年。
そのぶん千光寺散策を楽しめたこの日が、想い出深い一日となりました。
桜、2016年はゆっくり時間をかけて観に行くからね。
PS.ミラーレス一眼故障のため、スマホ写真でごめんなさい。